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電子(?)vs、炎。

フランフランの電子レンジ調理鍋なるものを買った。 

便利だ。ざくざく適当に野菜を切って水とか出汁とか入れて電子レンジに入れたら栄養ある鍋が出来る。
昨日は鍋、今日はパスタとかも作れるそうなので、ネットに載ってた鮭のクリームパスタをこの電子レンジ鍋で作った。


料理は嫌いではないけれど、何せ難しいことや細かいことは苦手だ。込み入った料理や、野菜を細かく切るとか。みじん切りとか、人参を細くせん切りにするのはとても骨が折れる、と思っている。

でも、その時作ってみたいものを作って食べるのは好き。
そういうわけで、この子(=電子レンジ調理鍋、)に出会ったのだろう。  


とはいえ、電子レンジというのは何だか味気ないというか、暖かみのようなもの?に欠けるとも感じている。 
本当は、じっくりコトコト煮込んで、とか、土鍋で、とかに憧れる。
ガスコンロ、つまり火を使って時間をかけて作るものは愛らしいし身体や心まで暖まりそうだ。
だから、お料理好きの芸能人の方のインスタなんか見て、お鍋いっぱいのおでんや、丁寧に作られたであろう食べ物を見るとうっとりしてしまう。


火の持つ力に気付いたのはわりと最近だ。
長野に行ったとき、ホテルに大きな暖炉があった。
その炎を眺めながら、立ち昇る煙の匂いや暖かさと共に1時間ぐらいそこに居た。
そういえば、夏はそのホテルの敷地で夜、焚き火を眺めた。

不思議な癒しがある。もともと火事が怖いしあまり火が得意でないのだけれど、それでもゆったり流れる時間に焚き火や暖炉は似合う。

最近はお風呂に入る時に浴室を暗くしてキャンドルを灯すのがわりと気に入っている。揺れて絶えず形を変える火を眺めながら、深い呼吸を意識する。これはMEGUMIさんの美容本からだ。


理系に疎く、電子レンジの電子とは?よく分かっていないし、何であの箱は魔法の様に食べ物を温めたり、調理までできるのか?仕組みがよく分かっていない。


速い、楽。その点で本当に素晴らしいと思う。

だけど、食材の方も分かるのだろうか。じっくり丁寧に作られたわけではないことに。


寒くなってきた。コトコトと何時間もかけて煮込む暖かみに惹かれる。

だけど、電子の力も偉大だと認めざろうえない私は、今日も、多分これからもこの鍋に大変お世話になる。
そんな感じで、炎には敵わないけどそこそこの温かみと共に、なるべく暖かくこの冬を越せたらと思う。


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