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岳温泉での地域おこし協力隊時代の経歴をまとめました。

初めまして。もしくは、いつもご覧いただきありがとうございます!

まるちゃんこと、丸田陽加里です。福島に来て6年目になります。地域おこし協力隊時代から、主にTwitterで情報発信をしてきましたが、協力隊時代のプロジェクトの実績が確実に今につながっていると感じたので、改めて簡単にプロフィールと経歴をまとめることにしました。こんなことできるんだ!と知ってもらえれば嬉しいです。

プロフィール

丸田 陽加里(まるた・ひかり)
広島市生まれ。幼少期に家族で横浜に移り住み、大学卒業までを過ごす。国際基督教大学(ICU)在学中に1年間のイギリスへの交換留学を経験し、卒業後は日系の大手機械メーカーに就職。配属先の福島県郡山市で社会人生活をスタートするも、2年後に退職し、福島県二本松市の地域おこし協力隊に着任。岳温泉観光協会で2018年より3年間にわたり、温泉街の観光PRや地域資源のリブランディング、情報発信などに従事。任期満了後の2021年4月より、福島県内を中心に、企画・マネジメント・プロモーション全般に関わる業務を行う。趣味は英語を話すこと、海外旅行と街歩き。温泉ソムリエ。

と堅めの紹介文になってしまいましたが、簡単にいうと小さい頃からインターナショナルな刺激をアメリカ在住経験のある両親から受け、英語と海外が大好きでICUに進学し、グローバルな環境を求めて大企業に就職したところ、ドメスティックな環境で面白みを感じられず、悩みに悩んだ末に、直感と勢いで福島に残ることを選び、地域に飛び込んでしまったというところです。

この直感と勢いの決断が、ここまで自分の人生を変えることになるとは正直予想していませんでした!

協力隊時代の経歴

配属先の岳温泉は自由な発想で企画提案のできる環境にあったので、伸び伸びと色んなことにチャレンジしました。分かりやすくするために、自分なりにカテゴリ分けして紹介します。似たようなことやってみたい!もっと詳しく聞きたい!というご相談があれば、お気軽にご連絡くださいませ。

①企画・マーケティング系

#ふらっとよりみちあだたら 山旅プロモーション(2018年〜2019年)
地域おこし協力隊着任後、一番はじめに取り掛かった企画。

目的:登山者向けに安達太良山と岳温泉をPRしたいとの思いから企画し、登山前後の観光を促す施策を実施することで、山から岳温泉や周辺のお店・施設への導線を作り、観光客入込数の増加と原発事故からの風評被害の払拭に繋げることを目指した。

具体的な事業内容:「#ふらっとよりみちInstagramキャンペーン」と題したフォトコンテストの企画運営公式Webサイトの立ち上げ運営(CMS)、公式パンフレットの編集、モニターツアーの企画運営(提携先:株式会社YAMAP、山ガールネット/株式会社コーヨー、PLAY THE EARTH福島/CHANNEL SQUARE、Instagramインフルエンサー)など。

【安達太良山・くろがね小屋】山と、地酒と、温泉と。福島県二本松、岳温泉の魅力をまるごと味わう山旅へ
https://yamap.com/magazine/8331(YAMAP MAGAZINE)

【山ガールスペシャルイベント】福島の絶景・温泉・食を大満喫♪『ふくしま山旅モニターツアー』取材レポート
https://www.yamagirl.net/report/13042/(山ガールネット)

備考:福島県のふるさと・きずな維持・再生補助事業として実施。予算規模は2018年度は約380万円、2019年度は約440万円。公式Webサイト、パンフレット制作は郡山市の株式会社ハタフル。制作実績ページ→ https://hatafull.co.jp/works/1166https://hatafull.co.jp/works/6260

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#ミルキーデイ プロモーション(2018年〜)
地域資源の"魅せ方"を再編集することで、輝きを取り戻すことができると確信した企画。SNSでの地道で継続的な発信が成功のカギでした。

目的:
安達太良山の源泉から約8kmという長い距離(自然落下では日本一とも言われている)を引き湯している岳温泉のメンテナンスを担う "湯守" が週に一度行う "湯花流し" によって普段は透明なのに、その日だけ真っ白になる温泉を # ミルキーデイ としてPRし、集客に繋げる。

具体的な事業内容:週に一度だけ普段は透明な温泉が真っ白に濁る日があることに気づき、その日を特別濃厚な温泉の日としてPRしようと思ったのが始まり。湯花(ゆばな)という白い温泉成分の塊によって、源泉から温泉街への引き湯パイプが詰まるのを防ぐために行われていた作業を湯樋(ゆどい)清掃から "湯花流し" と改名し、さらにキャッチーなネーミングとして "ミルキーデイ” を採用。岳温泉観光協会のSNSを当時担当していたことから、Facebook, Instagramを中心にPRを2018年秋頃に開始。メディアで取り上げられる機会も増え、徐々に温泉好きや一般にもミルキーデイの名称が広まってきている。

備考:特に事業化の費用は必要なく、全てSNSでの情報発信とメディアを利用した広報で知名度を上げていった。現在はさらなるPRへの次のステップとして動画やパンフレットなどの必要性を感じている。

参考リンク:NHK福島で取り上げてもらった映像が「おはようニッポン」で全国放送されたり、同じくNHKの「所さん!大変ですよ」でも放送。また2021年にはご縁があり、イギリス公共放送BBCの福島県を取り上げた番組で案内役としてアテンドし、その様子が全世界に放映された。

Taking the plunge into Japan's hot spring tradition
https://www.bbc.com/reel/playlist/japans-wilderness?vpid=p098d64y&fbclid=IwAR1Q7c02jGXGU7k1M1sWW9dTLQc40bT5xqeQNxJSkrmuU6liaCV-2ORouPs(BBC Reel)

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著名な博物学者であるNick Baker氏と撮影チームをアテンド。いつも家で見ているBBCの番組取材を受けられたのは一生の思い出となった。

岳温泉の湯が週1日だけ乳白色に!? “ミルキーデイ”のヒミツ大公開https://www.dakeonsen.or.jp/column/84 (岳温泉観光協会)

安達太良山の恵み・岳温泉を守る「湯守」の物語<前編>
https://www.adatarayama-tozan.com/column/677/

安達太良山の恵み・岳温泉を守る「湯守」の物語<後編>
https://www.adatarayama-tozan.com/column/707/

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#にほんまつ菊手水 企画・運営(2020年)
3年間の任期の中で一番協力体制を築きやすいメンバーに恵まれ、二本松の菊を使った企画を市内全体で行うという、画期的なことができました。洋菊とも呼ばれるマムの魅力に関わった人みんなが気づいた企画でした。

目的:コロナウイルスの感染拡大により、二本松市の秋の観光イベント「二本松の菊人形」及び「mum festival」が翌年に延期に。コロナ禍で花手水が全国的に流行していたことに目をつけ、二本松の菊を掛け合わせ「菊手水(きくちょうず)」として菊(マム)の魅力を新しい形でPRすることを目指した。市内の地域おこし協力隊と連携して実施。

具体的な事業内容:資金調達、菊手水を実施する寺社仏閣との交渉、菊(マム)の調達、飾り付け作業、SNSとWebサイトでの広報など、企画運営を全て地域おこし協力隊で行った。SNS上だけでなく、市民からも大きな反響があり、二本松市商工会議所女性会では菊手水をきっかけに、各店舗で「菊いかだ」を実施。地域住民を巻き込む企画に発展した。

色とりどりのマムが美しい「菊手水」で二本松の秋を満喫♪
https://www.dakeonsen.or.jp/column/173(岳温泉観光協会)

備考:2005年に二本松市と安達町・岩代町・東和町の1市3町が合併して、今の二本松市となったが、地元の人によると旧市町村すべてを巻き込んだ企画はこれまでになく、地域おこし協力隊ならではの横の繋がりを生かした初めての企画となった。継続の仕方を模索中。

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SNSの運営管理(2018年〜任期満了)
岳温泉観光協会のSNS(Facebook, Instagram)の運用と管理を担当。Instagramは2018年4月に立ち上げ、運用は途中から職場のスタッフにメインで任せ、フォロワー数は2300人を超えた。Facebookのいいね数は3年間で約1000人増加し、エンゲージメントも大幅に改善した。

ECサイト立ち上げ・運営管理(2020年)
オンラインストア岳温泉商店街をSTORESにて開設。掲載商品の選定、価格交渉、納品発送の仕組み作り、サイトデザイン編集まで一貫して行った。
https://dakeonsen.stores.jp/

②地域づくり系

スナックひかりと 企画・運営(2020年)
地域内外の人を繋げる場を作りたいとの思いから、岳温泉の旅館 mt.innと共同で企画。自らが"ママ"としてオリジナルのジントニックを提供。地元の人、地域おこし協力隊などが集まり、2020年2月の開催時には40人以上を集めた。その後、コロナウイルスの感染拡大を受け、休止。

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ローカル新聞「ニコニコプレス」編集・制作(2020年〜2021年)

2020年4月より発刊した、岳温泉のローカル新聞「ニコニコプレス」の記事執筆、編集、レイアウトデザインなどの制作を担当。紙面がWebで見られます。
第1号 2020年7月21日発刊 https://www.dakeonsen.or.jp/column/157
第2号 2020年10月21日発刊 https://www.dakeonsen.or.jp/column/229
第3号 2021年2月21日発刊 https://www.dakeonsen.or.jp/column/437
第4号 2021年4月21日発刊 https://www.dakeonsen.or.jp/column/728


Youtubeチャンネル「にほんまつTV」パーソナリティ
「人が伝える、地域が繋がる」をコンセプトに、二本松市内外で活躍する縁のあるゲストを招き、その人柄に迫るトーク番組。パーソナリティを務めています。
https://www.youtube.com/c/nihonmatsutv

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③商品造成・営業系

ツアー造成運営・アレンジ
●安達太良山登山&源泉見学ツアー(2018年)
普段は立ち入ることのできない、岳温泉の源泉見学と安達太良山登山がセットになったツアー。以前からツアー自体は行っていたが、価格設定や行程を作り直して販売。
https://www.adatarayama-tozan.com/column/383/(募集ページ)

●山と渓谷モニターツアー(2019年)
福島県と山と渓谷社の事業で、安達太良山にてモニターツアーを実施。ツアー行程のアレンジからガイドの手配、当日のアテンドまで行った。
圧巻の紅葉大斜面 秋の安達太良山&岳温泉で“健康”登山
https://www.tif.ne.jp/yamafuku/course/course-adatara2.html(山からはじまる 福島の旅 やまふく)

海外営業(2019年)
オーストラリアのシドニーとブリスベンでのJNTO主催の商談会に出席。岳温泉や周辺観光地のPRを英語で行った。

④その他

移住相談
二本松市への移住者として、地域おこし協力隊や田舎暮らし体験のツアーのアテンドなどを行う。市の移住ガイドブック、PR動画にも出演。

おいでよ ふくしまけんいき(二本松市編)ー PR動画
https://www.youtube.com/watch?v=bkoy0vebsUQ

『にほんまつ、移住者と本気で作りました。』ー 移住ガイドブックhttps://www.city.nihonmatsu.lg.jp/data/doc/1579147664_doc_150_0.pdf


コラム執筆
地元紙である福島民報のコラム「民報サロン」を執筆。移住のきっかけや、趣味の旅について、地域について等、全6回掲載。全てnoteのマガジンにアーカイブしてあります。
https://note.com/marutofukushima/m/mf9aa3793e395

そして現在

ここまで全て見ていただければ分かる通り、情報発信をメインに地域おこし協力隊として岳温泉に着任しましたが、本当にたくさんの経験をさせていただきました。その中でも一番力を入れて取り組み、結果を出すことができたのは ①企画・マーケティング系のプロジェクトでした。

協力隊として活動する中で様々なご縁があり、現在は東京と福島(二本松・浪江町)を拠点とするアートディレクターの方と一緒に、主にプロモーション関係の仕事をしています。今年から私は「浪江町フラワープロジェクト」をメインで任せてもらうことになっているので、そちらもご覧いただけると嬉しいです。SNSの運用、Webサイトの制作・改善のディレクション、季刊パンフレットの制作などを行っています。

何か気になることがあれば、コメントやDMでお気軽にご連絡ください。地域を良くしたい!という人には私の知識や経験は共有したいと思っていますし、一緒にお仕事も大歓迎です。

また、プロモーションの仕事とは別に岳温泉で空きスペースを活用したマイオフィスを作ろうと思っています。徐々にその情報もツイッターなどでアップしていきますので、気になる方はぜひ活動にも参加してください!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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