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書き残しておきたい、今の気持ち。

不定期更新のnoteですが、転職してからやっと少し落ち着いて物事を考える時間ができました。

怒涛の半年を振り返って

7月に転職してからのこの半年は怒涛のような日々でした。以前の記事にも "怒涛のような1年" というタイトルをつけたのですが、私はいつも「助走なし」でいきなり新しい環境に飛び込んでしまうので、決まって最初は苦労しているのだと思います。

この半年を怒涛だったと感じた要因は、以下の通りです。
1. これまでと異なる業務に慣れるのに時間がかかった
2. 職場環境への適応・人間関係の構築に時間がかかった
3. 福島を離れて東京で暮らすことへの精神面の影響が大きかった
4. 本業以外に取り組む必要のある業務の多さ(プロボノ・単発の依頼)

1と2は新しい仕事に関連する部分ですが、まず業務自体が地域で働いていた頃のものとは180度くらい違うもので、予想していたより、かなり戸惑いました。クリエイティブな思考が全く必要ない、確認作業が中心の管理系の業務になったことが戸惑いの最も大きな要因でした。

加えて、現在の職場では特にリモートワークが推奨されていて、あまり慣れない中でもチャットやオンラインコミュニケーションを駆使して、業務をこなすことが求められたこと、組織内で大きな人の入れ替わりがあったことで、自分の担当範囲もきちんと把握できないまま、時間だけが過ぎていってしまい、必要のないことで何度も謝って… ということが常態化して、2の通り、私を精神的に追い詰めていきました。

なかなか楽しく仕事に取り組むのが難しい状況だったので、余計に福島での楽しい日々が思い出され、初めの数ヶ月は「なんで私は二本松を離れたんだろう」そんな風に思う日々が続きました。それだけでなく、6年ぶりの実家生活は予想以上に窮屈なものに感じたこと、また福島の自然が大好きだったので、溢れんばかりの人混みに押しつぶされそうになりながら、緑の少ない、人工的なコンクリートジャングルの街で生活することをとても辛く感じました。特に朝の表参道駅の乗り換え時の、電車が着いた瞬間の人の多さは半年経っても、もう慣れることができません…。

このような理由から、正直かなり精神的にきつかったので、心が何度も折れました。感情的になってしまったことも一度や二度ではありません。

目的を持ってこの仕事を選んだはずだけど、これで良かったんだろうか… 得意を生かした仕事をした方がよっぽど社会のためになるんじゃないか… 色々な考えが浮かんできて、悩み、葛藤する日々でした。でも、自分が高校生時代から目指してきた、今の仕事から得るべきことが得られていない気がして、そして、辞めたとして何をするか決められない気がして、踏ん張る日が続きました。

自分の中でいつ切れてもおかしくない糸にしがみつきながら、日々を耐えていたところ、10月と11月にはチャンスが巡ってきて、担当している事業地への出張と、難民支援を行うUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の国際的なトレーニングに参加することができました。これはとても有り難い機会で、現場の雰囲気や仕事に触れることができたと同時に、自分がこの先、今の業界で仕事をしていきたいのかを考えるきっかけになりました。

久しぶりの岳温泉で感じたこと

7月に引っ越して以来、8月・9月と実は2ヶ月連続で福島に遊びに(半ばボランティア的なところもありましたが)行っていましたが、出張と単発の副業が続いて、超多忙だった10月〜11月は時間を取ることが難しく、二本松からは遠ざかっていました。その間にキャリアの新たな可能性も考えていたので、頭の中はぐっちゃぐちゃでしたが、どこかで「このまま、福島とは距離が離れていってしまうのかな…」と感じていました。

平日は仕事・休日はプロボノや他の予定で詰まったスケジュールを眺めながら、そんな思いを頭の片隅に抱え、もう年内は岳温泉には行けないと思っていたのですが、とある2日間の予定が延期になり、たまたま土日の予定が空いたのが先週末でした。

数ヶ月間、忙しくてあまり岳温泉の人たちとも連絡を取っていなかったので、ふらっと行っていいか少し悩みました。でも偶然なのか、ちょうど福島の知り合いの何人かと別々に連絡を取る機会があり、やっぱり今行きたい!行かなきゃ!と思い、行く3日ほど前に会いたい人たちに連絡し始めました。

すると、たくさんの人が二つ返事で「会おう!待ってるよ!」と言ってくれました。それだけでも嬉しかったのですが、岳温泉に着いてから、かけられて一番嬉しかったのが「おかえり」という言葉でした。

ああ、帰ってきていいんだ。ここは私のホームだと思っていいんだ。

安心感と懐かしさ、何より溢れ出る二本松や岳温泉への想いを思い出した… と言うと大袈裟ですが、気持ちとしては "半年くらいの長期出張から帰ってきたような感覚" で、東京や実家にない大きな安心感がありました。正直、2日間の滞在で帰るのは違和感でしたし、とても寂しかったです。

加えて、久しぶりに会えた人もいて、お互いの近況を共有するうちに、今の仕事や職場で自分がどんなことを感じているか、何を学べたのかを少しアウトプットして整理することができました。自分が今までで一番生き生きと仕事していた時期を知る人だからこそ、どんな仕事に向いていそうか、相談したり、経営についてお話を聞くのはやはり楽しかったです。同時に、私自身が岳温泉でやりたいと思い残していることを再認識することもでき、一緒にできることはぜひやっていきましょう、というお話をすることができたのは、予想外の収穫でした。

今回の訪問を通じて再認識したのは、やっぱり私は岳温泉や二本松という場所、人、そこに根付く文化が好きで、その持続的な発展のために自分にできることはどうしてもやりたい、と心の中で思っているということです。

自分なりに考えた、理想の生き方

自分の実現したい世界、自分がやりたいこと、自分が得意なこと… 仕事や仕事外の活動は色々な側面や軸から選ぶことができます。私はまだブレない軸やビジョンがはっきりと定まっていないから、きっと今のように思考や行動があっちこっちしてしまうのだと思いますが、珍しいことではないと思います。

今はとっ散らかって見えますが、人生に無駄な経験はないと思っていて、どこかで全部がつながるんじゃないかと、信じて進んでいくしかないのかなと思う一方で、どのように優先順位をつけて、それぞれの自分の側面と向き合うかは私自身が決めなければなりません。

でも最終的には、先ほど挙げた「自分の実現したい世界(ビジョン)」「自分がやりたいこと(誰のために何をするか)」「自分が得意なこと(スキル)」が重なる何かを創り出すことができれば、人は本当に幸せなのかもしれません。

私の場合、すぐにこの3つの重なることを創り出すのは難しいと思いますが、次はそれぞれの側面を整理をして、また新しい一歩を踏み出す段階にきているのかなと思います。

今日はここまで、お読みいただきありがとうございました。


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