機能不全家族で育った子どものパターン6つ
今回は、
機能していない家族の中で
子どもが必要な役割を演じてしまう
【機能不全家族で育つ子どものパターン】
についてです。
親子間で安心できる絆が育めていない場合
その絆をどうにか繋ごうと
子供は必要な役割を演じるようになります。
そのパターンは6つに分類され
親のパターンと子どもの性質の組み合わせ
によって演じる役が変わるようです。
あくまで大まかな分類であって
一つのパターンだけを演じるというよりは
複数の役割が混ざりあって、家族の安定を
保とうとすることが多いようです。
▼前回のお話はこちら
子どもが演じる6つのパターン
機能している家族とは、
無条件で愛情が与えられ、安心できる場所
ですがそれが得られない場合、子どもは
自分のことは後回しにして、
自分の本当の気持ちをないがしろにしてまで、
家族の中で別の役割を演じ始めます。
子どものタイプは大きく分けて、
ヒーロー、スケープゴート、ロストワン、
プラケーター、ピエロ、イネイブラー
の6タイプがあります。
それぞれの特徴は次のとおりです。
1.ヒーロー
ヒーローは、勉強や運動、習い事などで、
親から良い評価を得られることを優先します
努力をする理由は、自分のためではなく、
親に叱られたくない、期待に応えたいという
防衛的な気持ちからくるものです。
思うような結果が得られず、挫折や失敗をした時に、
親が納得する成績を取れなければ
「不完全」「無価値」のように感じ
急に心が折れてしまう傾向があります。
2.スケープゴード
スケープゴートは、ヒーローとは
正反対の行動をとるタイプです。
非行や暴力などの問題行動を起こしたり、
学校で極端に悪い成績を取ったりするなど
家族の中で悪者や問題児の役を担い
家族の憎しみや怒り、不満などを引き受け
家族に
「この子さえいなければうまくいくはずだ」
と思わせ家族の破綻を防ごうとします。
周囲の犠牲になりやすく
誰にも理解されない孤独を抱え
様々な被害に巻き込まれる傾向があります。
3.ロストワン
ロストワンは、家族の中での存在を消し、
一人で遊んだり部屋に閉じこもったり
ひっそりと気配を感じさせず、
孤独な行動を取ることで
家族から傷つけられないように
逃げようとします。
親や家族から理解されずに悲しみを背負い
自分を理解してもらえない不安から
自己開示をするのが苦手で
深い人間関係を築けない傾向があります。
4.プラケーター
プラケーターは、献身的に家族の
(特に心の)世話をし、愚痴を聞き、
支えることを過剰なまでに行います。
自己犠牲的で自身のことは何でも後回しにし
慰め役に回ります。
役割を全うすることで、自分の存在価値を見出し
家族が崩壊しないようバランスを取るので
相手の為に頑張りすぎたり
他人の感情や他人からの評価を気にするあまり
自分が疲れてしまったり
自分の感情が分からなくなる傾向があります。
5.ピエロ
ピエロは、冗談を言ったり、おどけたり
ひょうきんに振る舞うことで
機能不全家族の険悪なムードを和らげ、
明るい雰囲気を作ろうとします。
過度に雰囲気を読み、人の表情を伺いながら
ひょうきんで明るい役割を演じているので
自分が不機嫌になったり
落ち込んでいるところは見せられません。
本当は悲しくても隠して明るく振舞ったり、
自分の感情より場に合わせた自己表現をして
本当の自分の感情が分かりずらくなる傾向があります。
6.イネイブラー
イネイブラーはプラケーターとやや似ていますが
こちらは生活面での世話をします
献身的に尽くしますがその尽くし方が
相手の嗜癖や問題行動を助長し、
状況を悪化させる尽くし方をします。
人の世話を焼くことで、
自分自身の問題から目を背ける傾向があります。
全てのタイプに共通していることは、
自尊心が低く、常に人の顔色を伺って生きている点です。
そしてある程度成長するまで
自分の育った環境が特殊だったことや、
そのような役割を担っていたことに
気づいていないこともあります。
自分のタイプを把握したうえで
育った環境を振り返ってみると
これまで見えなかった糸口の
きっかけが見えてくるかもしれません。
おまとめ
6つのパターンの特徴を見て
「私はプラケーターだな」と
有無なく思いました。
もちろん、そのひとつではなくて
どこかには「良い子」でいようとする
「ヒーロー」のような部分もあったし
わざと子どもっぽく
「何もわからない子どものフリ」をする
「ピエロ」のような部分もあったし
家族から離れて漫画の世界に没入して
嫌なことから逃げる
「ロストワン」のような部分がありました。
でもその中で自分は「プラケーター」だなと
思うのは、自分の家庭環境や親の状況と
さらにそのタイプがもたらす
ネガティブな傾向が
大人になった自分の
生きづらさに繋がっていると思うからです。
私の場合だと
「役に立たないと価値がない」
「評価されたいから完璧にしたい」
「人の顔色を見過ぎるから疲れる」
「人の感情に振りまわされている」
「自分の感情を後回しにし過ぎている」
などです。
自分が失敗してきたパターンにも
これらの傾向が影響しています。
「自分理解」に
「自分の育った環境」
は、とても大きいと思いました。
ここをもっと知ろうと思った時
次につながってきた言葉が
「トラウマ」
と
「愛着障害」
というものでした。
これらは「機能不全家族」の背景に
必ず存在しているものとされていて
「機能不全家族」の問題を理解するために
一緒に理解しておく必要があるようです。
今日はここまで。
それではまたね。
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※ちなみに私は
「アダルトチルドレンタイプ診断」サイト
でチェックしました。
「アダルトチルドレンタイプ診断」と
「機能不全家族で育った子どものタイプ」が
同じような特徴になっているのは、
機能不全家族で育った子どもが、
心に傷を持ったまま大人になった状態が
「アダルトチルドレン」
と定義されているからです。
▼興味があればチェックしてみて下さい
(ここの診断が見やすかったので)
(回し者ではありません)