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採用のプロに聞く、面接や選考対応で分かる“あやしい会社”の見分け方

パッケージ・シール印刷や包装資材の会社でありながら、indeedや人材紹介、RPOなど人材採用支援サービスを提供している当社。自社の採用部門もあわせると採用に関わるメンバーは、専任・兼任あわせて実に8名にのぼります。

中でも、当社の人材紹介専任キャリアアドバイザー植田竜輔は、人材紹介での数多くの採用支援や企業での人事・採用実務経験を持つ採用のプロフェッショナル。一方で、私も転職回数は4回あり、かつ約2年間だけ人材紹介に携わった経験があるので、植田ほどではないけど多くの企業の採用現場を見てきた自負があります。その経験から、選考過程や面接時である程度、良い会社か、そうでない会社か、判別することができます。

あるとき、植田が紹介した求人で最終面接に進んだ候補者が、当社紹介ではない他の求人と比較して悩んでいるとの報告を受けました。その企業と候補者のいくつかのやり取りを聞くと、「この会社、あやしいかも」と直感しました。植田も同様でした。

ちなみに、ここで言う“あやしい会社”とは、入社前と後でギャップが大きかったり、入社前の言った・言わないで揉めたり、そもそも約束と違うことが発生する可能性の高い会社を想定しています。

とは言え、例え事実だったとしても、想像の範囲でそれを候補者にえてしまうと、自社紹介求人を選んで欲しいための口実と捉えられるのは間違いなく、当社の人材紹介サービスの信用にも関係するため、ここは伝えることを控えました。

採用業務の現場に深く携わった人なら直感的に分かることも、転職回数や面接機会が少ないと「そんなもんか」とスルーしてしまう人も少なくないでしょう。そこで人材紹介や採用現場に携わってきた当社2人の経験をもとに、これから転職しようと考えている求職者に向けて、面接などの選考過程で分かる“あやしい会社”の見分け方をお伝えします。

情報不足、対応の遅さ、非常識を感じたら要注意

Webサイト情報が不足

会社のコーポレートサイトの採用ページや会社情報ページに、一般的には載っていそうな基本情報(特に給与や勤務時間、休みなど)が載っていない会社は要注意。会社情報としても所在地、設立日、代表者氏名、さらに事業内容も曖昧で具体的ではないと怪しさを感じます。「そもそも自社サイトがなかったり、存在するけど最終更新日が数年前、というのは論外。いろいろアップデートできていない可能性があります」(植田)。

レスポンスが遅い

エントリーに対するメール返信、書類選考の結果連絡、面接日時の設定、面接結果の連絡など、特別に時期を明示していなければ、どんなに遅くとも5営業日経っても音沙汰なければ怪しい。採用担当者が多忙過ぎていたり会社全体が自転車操業になっていたりして、採用業務が後手後手になっている可能性を感じます。当然、入社すると同じように業務に追われる日々になる可能性大。「社内事情でどうしても遅れる場合は、遅れる旨の連絡が来るのが常識的な会社です」。

勤務時間外対応が多い

候補者が在職中であることは珍しくないので、候補者の都合に配慮して平日の遅い時間や休日の面接を提案する会社はあると思います。平日昼間の対応に加えて、心の底からの優しさで時間外を提案しているのであれば良いのですが、逆に勤務時間外をやたらと求めてくる会社は要注意。また、「採用担当者からのメール送信時間が明らかに遅い時刻になっている場合も注意」しましょう。一方、候補者も極力、有休を使うなどして応募企業の就業時間に合わせて面接を受けるようにするのが良いと思います。

面接官が自己紹介しない

若い時に受けた会社で、二次面接に行ったら、ご年配の男性が出てきて、何となく偉い人だろうなと想像はしたけど、肩書きも名前も名乗らず、最後に「いつから来れる?月給〇万円でいい?」と言われて、ひょっとしたらこの人、社長かも、と思った経験があります。心の中では「え!?誰?」とずっと思いながら面接を受けた記憶があります。

面接はお互いを知る場です。応募者のことを知る場でもありますが、応募者からは企業を知る場でもあります。それが分かっていれば、自己紹介は当たり前。「自己紹介がないということは、つまり常識がないということ」です。また、面接中に書類ばかり見て、顔を見て話してくれない面接官も同様に常識がないと言えます。

雇用条件通知書が出てこない

私も過去に雇用条件通知書の提示なく入社した経験があります。ですが、やはり実際に働いてみるといろいろと不備の多い会社でした。雇用条件通知書は必須です。これがないと入社後に言った言わないの揉め事になるのは必至。「入社承諾する前に必ず通知書を提示してもらい、内容をしっかり確認した上で入社を判断してください」。

面接で内定を出す

面接時に内定を出されること自体が、怪しい会社というわけではありません。企業側としては選考過程や面接時に候補者の能力等を確信するケースもあるので、純粋に評価をしているケースもあるでしょう。
ただし、その場で諾否を求められたり、給与の金額を口頭で提示するようなら注意が必要。「雇用条件が明確になっていない段階での承諾は控えるのが賢明です」。この場合は《雇用条件を確認させていただいてから家族と相談して決めたいと思います。いつまでにお返事したらよろしいでしょうか?》と雇用条件通知書の発行を促しつつ、回答期日を確認するのが良いでしょう。

気になることは妥協せず確認、辞退する勇気も

実際に採用や面接を担当している方で、深く考えずにこのような対応になっていたら要注意。会社としては良い会社なのに、一人の担当者の無自覚であるなら、求職者から勘違いされないようにすぐに改善が必要でしょう。

先述の通り、面接や選考は、企業にとっても候補者にとってもお互いを見極める大事な機会。立場は対等であり、どちらかが上・下というのはありません。「選考過程においては妥協せずに気になることはしっかり聞いて、少しでも違和感や疑念を持ったら、辞退する勇気も持ちましょう」(植田)。

エントリーする前に、ある程度、企業の情報を深く知っておきたい、あるいは選考過程で気になった事は出来る限り解消したい、という人には人材紹介がおすすめ。人材紹介エージェントは可能な限りミスマッチをなくすために、求人企業と求職者に間に入ってどんな疑問や質問にも対応するのが役割。安心して転職活動を行いたい人は、一度、人材紹介エージェントに相談してみてはいかがでしょう。当社の人材紹介事業部でも対応可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

(参考)福岡県内でお仕事をお探しなら!「福岡求人・転職ポータル

企画・運営:株式会社丸信

(参考)■キャリアアドバイザーの醍醐味を感じられる!丸信が理想の人材紹介サービスを提供できる理由(Wantedlyストーリー)

(参考)丸信の採用支援ソリューション

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