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起業は一人でやりなさい、資本は一人で入れなさい

世の中には二人以上で起業する人がいる。
自分以外の誰かに資本金を出してもらう人がいる。
これらは、やめた方が良い。
今回は、起業は一人でやるべき理由、資本は一人で入れるべき理由を書き綴っていく。


起業は一人でやるべき理由

代表取締役は、一人が良い。
二人いると、揉める。
起業をする時は、自分が代表取締役として一人でやるべきだ。

二人でやると、必ず責任が分散する。
どちらか一方に甘える。
誰か一人に負担が集中する。

誰もやりたくない仕事は誰がやるのか?
一人で起業すれば、自分以外にいない。
しかし、複数で起業した時、誰がやるのか?
そんな場合、揉めるか、誰もやらない。
結果、上手くいかない。

私は、二人、三人で起業した経営者を何人も見てきた。
その中で上手くいった経営者はいない。
例外を言うと、今でも経営を続けている会社は、元々事業を持った人たちが合併する形で新会社を立ち上げたパターンくらいだ。

私も二人で会社を興したことがある。
そして、3年弱で廃業した。
相方の他力本願に我慢ができず、二人でやる意味が無くなったので、私が整理して解散した。
今でも痛恨のミスだったと後悔している。

資本は一人で入れるべき理由

起業する時に、自分以外の誰かから資本金を受け取る人がいる。
これは絶対にやめた方が良い。
資本金は、融資ではない。
借金のように返して終わりではないのだ。

私が最初の会社を立ち上げた時。
既に会社を経営していた父親から資本金を受け取った。
当時、私は23歳の個人事業主であり、50万の資本金で法人成りをしようとしていた。
50万では心もとないだろうという父親の指摘を受け入れ、100万円を受け取った。
私は「祝い金としてもらった」くらいにしか考えていなかった。
父親も善意で与えた金であり、悪意は無かった。

何が問題なのか?
まず、私が私のために立ち上げた会社の大株主は父親であったということ。
50万と100万で株を分けたということは、父親が過半数以上の株を持つ父親の会社ということだ。
大株主は、私を代表取締役から引き下ろし、他の誰かを代表取締役に据える権限がある。
そんな危険な状態で私は経営を続けていた。

5年後、資本金を増やすことにした。
そして、何と、父親に多くの金を払うことになった。
なぜか?
私が増資をするということは、私と父親の株式比率を変えるということだ。
簡単に言うと、父親から私が株を買うということになる。
自分の会社の株を父親から買う?
妙な感じだが、それが会社と資本金というものだ。

結局、私の会社は2回増資した。
父親には合計1000万以上支払った。
私が死ぬ気で頑張って会社の資産を増やしたせいで、父親に大金を支払うことになったわけだ。
父親は笑っていた。
悪意があったわけではない。
親子であってもそれがルールだ。

ちなみに、父親の株はまだ少し残っている。
これは、私が意図的に残しているもので、私に何かあった時に会社の清算をお願いする対価だと父親に伝えてある。
2023年現在だと、数千万の価値となる。
将来、父親が先に亡くなった場合、私は父親から自分の会社の株を相続するという形になる。
自分の会社の株を相続税を支払って相続するという間抜けな形だ。


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