セミナーに参加しても意味がない人
セミナーに参加した感想を聞くと、こんな回答をする人がいる。
残念ながら、こういう人はセミナーに参加しても意味がない。
今回は「セミナーに参加しても意味がない人」について書き綴っていく。
セミナー講師の依頼
私は、年間数回程度、セミナー講師を依頼されることがある。
しかし、正直に言うとセミナー講師をやるのは好きじゃない。
恩ある人から頼まれると断れないからやる。
その程度のことだ。
セミナー講師というのは、大変だ。
特に「特定のテーマを指定」されると、そのテーマに沿ってセミナーの内容をゼロからつくらなければならない。
しかし、セミナー講師を依頼される場合、その謝礼は驚くほど少ないことが多い。
例えば、公的団体だと、3万以下の予算しかないと言われることもある。
だからと言って、手を抜くわけにはいかない。
労力に対して、対価は見合わない。
だから、ほぼボランティアということになる。
もし、セミナー講師として生計を立てていくなら、同じようなテーマを何度も開講しないと採算は合わないと思う。
そのくらい、セミナー講師と言うのは大変だ。
受講者目線の話
私も興味があるセミナーの案内が届くと参加することがある。
年間数回程度だ。
中には「全く意味がなかった」と感じるセミナーもある。
そんなセミナーの特徴の例を挙げると…
・講師のプロフィール、職歴の話が長い
・体裁を整えるための内容が多い
・単語、用語の説明ばかりで内容が浅い
・具体例、実例がない
・特定の商品やサービスへの誘導が強い
こうなって来ると、自分でネット検索した方が早いと感じてしまう。
講師目線の話
講師の立場になると、セミナー受講者へは「何か一つでも良いと思うものを持ち返って欲しい」と考える。
どのポイントが相手にヒットするかは分からないので、時間がある限り、ヒットしそうなポイントをたくさん集めて紹介していく。
そして、私は「具体的な例」をたくさん挙げるようにしている。
その目的は…
・臨場感を高めるため
・イメージを伝えやすくするため
・受講者が自身のケースとして応用しやすくするため
こんな想いが込められている。
しかし、残念ながら、受講者の殆どは、セミナーで学んだことを実践しないのが現実だ。
「勉強になった」とは本気で思っていたとしても、翌日になるとリセットされる。
そして、セミナーで勉強したことは、無かったことになってしまう。
セミナーを活かすためには?
私は、一つのセミナーで学ぶことは、一つだけで良いと思う。
一つ、気になることがあったら、それについて深掘りして考えることだ。
その後は、セミナー講師の話など、聞かなくても良い。
セミナーの進行を無視して、気になる一つのことについて、ひたすら思考を展開するべきだ。
質問したいことがなければ、セミナー途中でも会場から出てしまえば良い。
鉄は熱いうちに打たないと、すぐ冷める。
セミナー後に重要なのは、気になる一つのことを考え倒して、自分に応用可能なアクションプランを考えることだ。
そして、それをすぐに実践する。
セミナーに参加するなら、そのくらいの覚悟を持った方が良い。
そうすれば、冒頭で紹介したような「具体性に欠ける感想」ではなく、次のような感想に変わるはずだ。
「明日やろうは馬鹿野郎」という言葉がある。
誰の言葉かは知らないが、正にそれだ。
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