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個性を放つ経営者たち

よく「経営者は個性的な人が多い」と言われる。
しかし、これは半分正解で半分は違うと思う。
今回はこの辺りのことについて書き綴っていく。


個性的な経営者は魅力的

私はこのnoteを通して一番楽しいのは、他人の個性的な部分が垣間見れることだと思っている。
そして、特に経営者の人の記事は、個性的だと思う。

個性と言うのは、歳をとればとるほど趣深い。
他人の人生や考え方を通して「自分が選ばなかった、選べなかった経験」を少しだけ分け与えてもらうことができる。
私だけでなく、同じような考え方でnoteを使っている人は多いのではないかと思っている。

そして、たしかに経営者の個性は、強く感じることが多い。
そこがまた、魅力的だ。

しかし、これは経営者以外の人に個性がない、個性が少ないという意味ではない。
経営者には「個性を外に強く表すことができる理由」があるからだ。

経営者が個性的に見える理由

先に理由を列挙する。

1.社会的な責任を自分で負っている
2.個性を出すことが有利に働く
3.個性を磨く努力の結果
4.革新的であることの結果

この4つが大きいと思う。

責任と個性

個性を表現するというのは、自分の発言に責任を持つことに等しい。
結果、どう思われるか?ということに対して、責任を持たなければいけない。

noteだと、私も含めて匿名で記事を書いている人も多い。
しかし、実社会でも、経営者は自分の発言に責任を持つ。

会社勤めをしていると「自分以外の何か」への影響を考えて、個性を押し殺す傾向があると思う。
(勤めている会社の社風にもよるが)
これにより、経営者が相対的に個性が強く見えるという側面が強い。

経営者の武器は個性

ビジネスシーンでは、よく「差別化」という言葉が使われる。
一般的には、商品の性能、サービスのクオリティーなどといった分野で「差別化」を狙うイメージが強いと思う。

しかし、経営者にとって、差別化の最大の武器は「個性」である。
長年経営に携わると殆どの経営者がここに行き着く。

経営者にとっての「差別化」は、商品の性能やサービスのクオリティーのみに留まらない。
全てを足した結果「個性」を表現できれば、それが「差別化」だと考える。
だから、「個性」を出すことを恐れない。
これにより、経営者が強烈に個性的だという印象が残る。

個性を表現する訓練

多くの経営者は「個性を表現する訓練」をしている。
それに自覚がある人も多いと思う。

私は、個性を表現するのは一種の能力だと思っている。
個性とは、言動の内容だけでなく、言い方、書き方、内容の構成など、多くの要素で感じ方が変わる。
見た目、表情、態度、所作、声のトーン、話のタイミング、その場の空気など、細かく複雑な要素が絡み合う。
それら全てを含めて「個性」だと認識される。
これは、自分ではなく、相手が認識することだ。

――― 要するに、難しい。

自分の個性を上手く相手に伝えるには、訓練が必要だ。
これは、意図的に行わないと身につかない。
少なくとも、意図的な訓練で身につけた人の方が多い。

この訓練を意識している経営者は、外から見ると個性的に映る。
これも経営者が個性的に見える理由の一つだ。

革新とは強烈な個性

保守的な考え方だと、個性を表現しきれない。
革新的な意欲を持っていると、個性は全力で前に出る。

正確に言うと、強烈な個性からしか、革新的なことは生まれない。
現状維持体制に納得がいかず、それを押し殺すこともできないというのは、背景に強烈な個性がある。
ただ現状に文句を言うだけではなく、強烈な個性は具体的な改善案を生む。

――― センスと個性は紙一重だ。

そして、経営者はセンスを磨くつもりで、個性を磨く。
一見、自己満足とも思えるnote記事には、そういった意味もあるはずだ。


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