見出し画像

ローカルを楽しむためのデザイン

コロナウイルスの影響で色んな制限が出てきています。
でもこれは出かけずに自分達の地域、周りでいかに楽しむか考える良いきっかけになるのではないでしょうか?

ローカル(地域)には素晴らしいところがたくさんあります。でもその楽しみ方に気づいていない人も多いのです。すぐ近くの海に、山に、川に机と椅子をもってそこでコーヒーを挽いて飲むだけで素晴らしい場所になります。わざわざ1時間かけて有名なカフェに行く必要なんてないなとも思えます。
そんなローカルの楽しみ方をどのように考えてデザインしていけばよいのでしょう。

ここでいうローカルとはある一定の地域・場所のことで、デザインとは何かを解決するために、見た目だけの話ではなく、考え方なども含め何かを成し遂げるための道筋そのものをデザインと考えます。
ローカルをデザインするためには、そのローカルの本質、何を軸にするのかという事をしっかりと考えていかなければなりません。それが無いままにデザインしてしまうと内容が薄いものになってしまいます。
また、その軸はローカル側の押し付けであってもいけないと考えます。ローカル信仰と呼ばれるような、○○産とうたっておけば支持されるということではなく、そこにはブランディングが密接に関わってきます。
「鹿児島産の黒豚」であれば、食べてみたいと思う方も多いでしょう。けれども「鹿児島産のみかん」と言われたときに鹿児島が温州ミカンの発祥の地であろうとも、そのブランディング(多くの人がそのイメージを持っていなければ)が無ければ、支持されないものになってしまいます。イメージのわかない○○産なんて、知らない人にはどうでもいいことかもしれません。
ブランディングはすぐに出来上がるものではありません。
ローカルとしての軸(本質)、会社・個人としての軸(本質)を定め、それをデザインしていく事が重要だと思うのです。

私達の未来

世界のありたい姿とはどういった未来を創造しますか?
百貨店に行くと世界中どこも同じようなブランドが入っていることが多く感じます。日本の百貨店も、中国も、アメリカも、イタリアも必ず定番のブランドが入っています。
これは百貨店というだけではなく、日本の各地域で建てられるものやイベント等でも同じような事が起こっています。
何かが流行っているからと、色んな町の成功例を真似て各地に模倣されたものが出来上がっています。それが素晴らしい未来でしょうか?どこの地域に行っても変わらない、そんな場所に行きたくなるでしょうか?
日本の四季はすばらしい。しかし、この四季がなく年中通して同じような季節になった未来を考えてみてください。それはむなしい気がするのです。

自分達の本質は何なのかを見極め、その本質を元にデザインすれば、各地域に個性的なローカルの特徴を活かしたものが出来上がり、どこに行っても違いを楽しめる豊かな世界になると思います。
俯瞰した目線でローカルの特徴を捉え、それを元にデザインしていくことが必要です。

ローカルの特徴

ではローカルの特徴をどう捉えるのか?
それは人によって違います。ある人はこの地域のこれが好き、自分はこれが好き、これがいいと思う。それでよいと思うのです。
そういったものを一人一人が見つけ出し、それをもっと楽しむにはどうしたらいいのか一手間加えてやってみる。そういうことをしていると、それに共感する人がどんどんでてくるでしょう。
そうすることで皆がローカルを楽しめるようになってくる。これやったら面白かったよと話せる仲間が増える。そんな未来は素晴らしいなと思います。

コロナウイルスの影響はどれだけ続くかわかりません。
でもそれが自分達の身の回りでいかに楽しくできるのか考えるきっかけになればよいなと思います。
今週は生ハムを作って、仕込んでいるアンチョビでパスタを作って食べよう。そして庭に畑を作って種をまこう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?