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小豆クライシス!!!

少し前のニュースで御覧になられた方もいらっしゃるかもしれませんが、昨年の記録的猛暑の影響で北海道産の小豆が超不作になり、それに対してコロナリバウンド+インバウンドの影響で市場の需要は絶好調で、とにかく小豆がありません。
不作+市場での奪い合いで我々中小企業の割り当てはどんどん削られ、具体的には、あと2か月ほどで北海道産の小豆の在庫が枯渇する見込みです。。。

「和菓子とは小豆である」

少なくとも弊社丸三老舗においては、『結局のところ和菓子って何?』と問われたら食い気味に『小豆(餡)!』と答えても良いくらい、和菓子の大事な根っこの部分ではありまして。
最近はフルーツ大福なんかも頑張って販売してますが、それでも小豆の餡の美味しさが丸三老舗ブランドの根幹であるという認識はあります。

これまでも定期的に不作のタイミングはあったものの、あくまで単年度での単発不作だったので前の年の在庫で手当してもらったり、ちょうど市場のニーズが落ちる時期であったりでどうにかこうにか乗り切ってこれたわけですが、今回ばかりは完全にお手上げです。

半世紀近くに渡って取り引きのある懇意にしている材料屋さんでも手に入らず、他県の同業者さんや製餡業者さんからも情報収集してますが、どこも自社で手いっぱいで他社に譲れるような状況でもなく。。。

更には今年の夏も猛暑の予測になっており、異常気象が通常運転状態になる可能性も高まりつつある気もしますし、そうなるとこれまでと同じ感覚で国産の小豆を仕入れることもできなくなってくるんだろうなと。

先ほど「和菓子≒小豆餡」と書きましたが、その感覚のままだと商売を続けられなくなるリスクも高いですし、ここから急ピッチで商品開発を進め、小豆が仕入れられなくなった時に「これが丸三老舗の新時代の和菓子だよ!」というものを作れるように試行錯誤してみます!
例えば、小豆と比べたんぱく質や脂質の豊富な大豆を使ったコクのある餡が主役の和菓子であったり、これまでの感覚では異端、飛び道具…といったイメージになりがちなものであっても、時代に合わせて主役になれるような可能性は秘めてるかもしれませんし、是非そちらの登場も楽しみにして頂けますと。

…で、何が言いたいか

といえば、最高級の大粒小豆を使った弊社代表銘菓である常陸風土記がもうすぐ作れなくなります😢

カナダ産の小豆でも試行錯誤してみましたが、やはり小豆が主役のシンプルなお菓子であるが故、どうしても納得の行く味にはならず、一昨年度産の小豆を使い切ったら一旦販売終了にします。数量限定販売にして今シーズンの新豆が出てくるまで持たせるか、ある分だけ売って売り切れ御免で提供するかは未定ですが、常陸風土記ファンの皆様におかれましては是非今のうちに…🙏

なお、(語弊はあるかもしれませんが😅)小豆の味で勝負していない、小豆以外の素材もそれなりの割合を占めるような和菓子については、順次カナダ産の小豆に切り替えております。

ただ、どうしても小豆本来の風味が薄くはなってしまうため、砂糖の種類を上白糖から素炊糖など風味のある種類に変えたり、各種副材料も配合して1つの和菓子としてのパワーはキープできるように考えております。小豆餡ファンの皆様におかれましては受難の時代だと思いますが、何卒ご理解のほど。。。

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