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不登校は1日3分の働きかけで99%解決する 森田直樹著

①不登校のメカニズムを知る事からはじめよう
不登校は、ただ待っていても自然に治るものではない。ゆっくりと子供が動き出すのを待っている間に、一年があっという間に過ぎてしまう。いくら待っていても、不登校は解決しない。
不登校の原因は、心の発達に必要な栄養の不足であり、愛情と承認欲求だという。不登校の原因は、心の栄養不足である。しかし、子ども本人でさえ心の栄養不足が不登校の原因になっているとは気が付いていない。
子どもの心の中にはコップがあって、自信の水が入っています。人に認められたり、親からの愛情をもらったりしてコップに水を補充すると同時に、勉強や部活等で、これを使っている。
子どもの自身の水が不足してしまい、これまで何事もなく簡単に乗り越えられた些細な事も大きな壁となって、子どもの前に立ちはだかる状態が不登校である。不登校の原因ばかり注目されるが、子ども自身の心のコップの自身の水不足に気が付いている人は少ない。

②コンプリメントに気づかせる
毎日三つ、子どもの良さを見付けて、その場で気持ちを込めて伝える。これがコンプリメント。これで、子どもの心に自信の水がたまれば、ある日突然活動のスイッチが入る。
子どもは、不登校のきっかけの糸口を自分で見つけ、解決しつつ進んでいく。これは、直接再登校につながることではなくても、とても大事な事である。思春期の親子の触れ合いは、とても重要である。傍から見て、子どもの変化はなくても、必ず子どもの心のコップの水がたまる事を信じて一日三つのコンプリメントを続けること。
子どもに嫌な事や苦い事を言われたり、無視されたりしても、動揺せずにコンプリメントを続けること。

気付き
この本から、今の自分に必要なリソースを選んだらこの二つになった。
コンプリメントの重要性について。そして、心のコップの水を増やす事。
思春期の子どもは、親に反発してきたり、意見が合わなくて言い合いになったり。しかし、どんな時も反論せずにコンプリメントし続けること。これが親の深い愛情であり、振り返ると、わたしも自分の親にコンプリメントしてもらってきたと思うし、親の愛の深さを今改めて、自分が親の立場となり感じています。
この本には、色々なお子さんが、不登校から再出発したケースが書かれてます。これを読んで、思春期の子ども達の心の悩みや苦しみ、葛藤など。それによって、まだ子どもが故に、動けなくなってしまったり、どうすればよいか分からなくなったり。元気でアクティブで、パワフルで。そんな若さとは裏腹に、成長中の子ども達、誰しもが深い悩みを抱えているのではないか?
そう感じました。大人になればなるほど、自分の心を解決する術を知り、対応できるようになるのですが、子どもには大きな問題である事。そして、特に親の子に対するコンプリメントが、どれだけ大事か改めて感じさせられた著書でした。良書でした。

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