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不登校は子どもからのメッセージ

選んだ理由
子どもが急に朝起きられなくなり、通学が嫌だと言い出し、遅刻や欠席が多くなったので、不登校の本を読んでみようと色々大人買いをしました。その中でも、表紙が好きで、著者の文章にも引き寄せられる何かを感じてこの本を手に取ってみました。不登校を、子どもからのメッセージと謙虚にとらえていくこと。そして、母親自身が、心から幸せを感じて生きていくことが大事という著者のまえがきに、わたし自身のフォーカスが自分軸ではなく他人軸かもしれないとも思い、とても興味と意欲がわいた本です。

①不登校になったときに気を付けるべきこと
私〉(親がうるさく言いすぎないこと。「○○しなさい。」という上から目線ではなく、子どもの心に、フラットな心で寄り添ってあげることをすること。世間の常識をだしながらの比較相対は禁物だと思う。なぜなら、考えの基準がわが子ではないから。あくまでも、すべての中心をわが子の心中心とすること。)
著〉 心の安全基地というのが、困難を乗り越えていくときには必要である。
子どもの破壊的感情を、母親が心の安全基地で中和するーメアリーエインスワース〝アメリカの心理学者〟ー
しかし、世間の常識や親のごもっともな正論が、子どもの安全基地をつくるときに邪魔をする。子どもとの関係の再構築し安全基地を作るときは、その言葉が正しいか正しくないかは関係なく、どんなことをしても存在価値は変わらないと、親が自信をもって示せるかどうかである。
承認されることは、生きるエネルギーにつながる。ーアブラハムマズロー〝アメリカの心理学者〟ーマズローの5段階欲求。
学校に行けなくなっている子どもは、このままを受け入れられたと実感したことで、生きていくエネルギーがたまっていく。
例えばテストの点が良ければ褒められるが、悪ければ叱られるのは条件付きの愛であるが、テストを頑張ったこと自体を褒められれば、子ども自身を受け入れられたことになる。

②不登校の子供によくある5つの行動
私〉昼夜逆転の生活と、親に心を開かず、自分の部屋に閉じこもること。お風呂や、歯磨きが面倒になること。食生活が偏りがちになること。そして、心が不安定になることかと思う。心のエネルギーが枯渇していると思うので、外にでられないが、そのことにも本人が気づかないとも思います。
著〉昼夜逆転になるにも関わらず、多くの子たち自身が、なぜそうなってしまうかわからないでいるのが現実。この現実ではなく、この裏側の感情に何があるのか考えることが大事。
不登校の子たちが、昼夜逆転してしまう問題、直面したら自分が壊れてしまいそうなことから防護しているという。この気持ちに気が付かず、親が生活を正そうとしてもなおらない。さらに、起立性調節障害であるとすれば、どうしても朝起きられない。心に傷をおっている子どもは、24時間周期という朝起きて夜寝てというサイクルでは、消費するエネルギーが多すぎるので、自然と昼夜逆転となる。生命を守る方が大切な行動の一つであり、自分を偽り、無理して普通の生活をしているよりも安心である。
子どものゲームやインターネット依存については、依存してしまう感情の裏には何があるのか考えてみる。表面にでている問題は、問題の本質ではない。
この中でも、色々書かれてますが、子どもの表面ではなくて心をみて心で信頼しきること。これが最大の良薬なのではないかと思いました。すべての問題行動に紐づく本質に心から寄り添うことがいかに大事か。心の深い部分の傷を治すことが大事であり、そのことに子ども自身が気づいておらず、親は子ども気が付かないここをともに癒すことをしていくのだと思いました。

③子供をありのままに受け入れるために
私〉子どもの話しを聞いてあげること。そして、心から認めてあげること。ある意味、忍耐かもしれないですが、これが大事かと思います。そして、普通あるべき社会性、例えば、通学の時間をまもって学校に行けることが理想であるとしても、これができないのであれば、そのことを認めること。承認することが大事かと思います。
著〉不登校の子どもは、エネルギーが枯渇しているので、歯磨きや着替え、片付けすらできなくなります。心のエネルギーがたまっていないからなので、いくらやらせようと思ってもできないのです。もし、自宅でダラダラとインターネット三昧であるとしても、心が重い子どもは、その心を重くする感情があるわけで、その心の背景を考えたり理解することが、見守る親には必要だとある。子どもの心の重さ、つらさがあることを理解して、だから動けないことを認めてあげることが必要であるという。

気づき&アクション
目に見える現象の裏にある心と感情について、そこにフォーカスしていくことが見守る側にはとても大事だと思いました。そして、そこを癒すこと。
その原因を知り、分かち合うことは、親子関係をさらに強固していけるリソースの一つにもなると思いました。
アクションとしては、ありのままの子どもを受け入れること。「なんか、外にでたくないんだ~。」という言葉のニュアンスから、心と感情を汲み取り、親としては「行こうよ~。」と言いたいのだが、外に出たくないといってくれた心に感謝して、深く理解してあげたいと思いました。
心は、見えないですが、傷つきやすく、もろいものですね。この部分を輝かせることができるか否かも親次第かと思いました。楽しみながら、進んでいきます。


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