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「究極の運動法」 久賀谷亮著

①やる気になるには体を動かせということ
脳のやる気回路を動かすことで、誰でも運動する気になれるということをここでは書かれているが、このやる気回路を動かすことが難儀だと著者は言っている。そこで、やる気がなくともできるごく軽い運動を2分継続すること。このことが、脳内物質“エンドカンナビノイド”というのをつくることでCBI受容体を動かしてあげる必要性があるそうだ。
踏み台昇降などのごく軽い運動を2分間して、脳内物質“エンドカンナビノイド”を分泌させ、やる気回路を動かすことからスタートというわけである。
やる気回路を動かすことからのスタートで、実際に脳のどの部分が活性化するのかというと、前頭葉・側坐核・腹側被蓋野である。

②至高の脳機能を引き出フィジカルフィットネスについて
頭の良い人が、脱線しても話を戻せる理由は、脳には作業記憶と遂行記憶というのがある。作業記憶がしっかりしている人は、優秀といわれることが多い。どういうことかというと、いくつかの情報を頭のどこかに保存しておいて、必要に応じてそれらを行ったり来たりできるからである。ところが、作業記憶の弱い人は、別の作業をしているうちに、元していた作業を忘れてしまうというわけである。
では、作業記憶を鍛えるにはどうするのかというと、有酸素運動がよい。さらに、筋トレが有酸素運動より効果的であると著者は言っている。
筋トレ効果を高めるための有酸素運動は、さらに効果促進につながるとあるが、家でもお手軽にできるフィジカルフィットネスを本の中でイラストで教えてくれているのは説得力があると思う。

③体を動かし揺るがない心をつくること
気分がすぐれない時は、脳には酸化ストレスや炎症が多くなっているようだ。これらを改善する手段として運動があげられるが、運動後には、気分にかかわる脳の部位が大きく変化するそうだ。
最近言われている、マインドフルネスは極めて有効的である。
マインドフルネスで心を整え、有酸素運動で体を整えれば、最強である。
脳を鍛えるために、運動が有益であるが、揺るがない心であるマインドフル状態というのは、脳の状態が極めてクリアな澄んだ状態であるというMRIからの結果が出ている。

気づき
脳を鍛えるには運動しかないという本がベストセラーになり、わたしも共鳴したのですが、その内容をさらにかみ砕いた本がこちらかと思います。
運動と聞くと、なかなか続かないと思う人が多いかもしれませんが、ヨガマットでの簡単なトレーニングからスタートできる気楽さが、継続につなげられそうな気がします。自分自身で、今動かしているからだの箇所が、脳のどの部分の活性化につながるのか、意識していけたら楽しい気がしました。


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