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最強の記憶術      出口ひろし著

選んだ理由
娘が、社会や技術家庭の教科(本人の苦手なタイプの暗記系らしいです)が覚えられないというので、子供にとって、何となく読みやすそうな本を取り寄せてみました。そして、本人に渡す前に私が読んでみようというわけです。

①忘れてしまう理由について
人間は海馬で、見たり聞いたりした情報を最初に整理する。別名、脳の番人。海馬が、記憶の司令塔である前頭葉に長期記憶して良いかお伺いを立てる前頭葉は記憶の保存場所である側頭葉にお伺いを立てて、長期記憶して良いか否か伺う。パソコンに例えてみると、海馬がメモリーで、側頭葉がハードディスクのようなもの。
人は、忘れるから生きていけるともいうし、人は忘れる生き物ともいう。候エビングハウスの忘却曲線でも言われているが、反復すること。反復のタイミングでの記憶の定着が必須である。覚えたと、覚えているは違う。エビングハウスの実験では、丸暗記や意味もないことの暗記での実験からのデータであるので、もし意味にこだわった覚え方をしたらデータは異なる事になる。脳の仕組みをうまく活用してみると、覚えられないことも覚えられるようになる。つまり、前頭葉が側頭葉に長期保存すべきと判断させるようにするということ。だらだらやっていても、人は中々覚えられない。よく言うコツコツ型は忘れやすい。遊び感覚というと乱暴かもしれませんが、その方が覚えやすいと著者は言っている。

②忘れないための記憶術について
理にかなった勉強法で進める。理とは、論理ということ。つまり、論理にかなった勉強法で進めるということになる。記憶とは、単に覚えるだけではなく、その内容を理解して自分の考えを持てるところまで到達すること。
3つのパターンから。イコールで整理する。対立関係で整理する。言葉が生まれる前は、カオス(犬や猫などと同じ)であるが、人間はカオスから言葉を覚え世界を整理することを覚えた。論理(イコールと対立)は一定の規則に従った使い方である。因果で整理する。例えば、雨が降ったから傘を差した。犬や猫はカオスの中にいる為分からない。これらの応用から、論理力を鍛えると記憶力がアップするということになる。そして、論理力が弱いと記憶力が弱い。ノートは綺麗にまとめるのでではなく、これだけは絶対覚えますという誓いの印として活用する。学校でやってきた、予習・講義・復習というやり方は、最も理にかなったやり方である。

③記憶について
記憶の段階を4つに分類したところから、最高の段階を自動的(オートマティック)・再生する(リコール)・見分ける(リコグニション)・親近感(ファミリア)と言う。そして、段階ごとに学習の仕方や活用についてのケースバイケースがあるが、記憶を定着させるには、6時間以上の睡眠が必要である。

気付き
記憶について、思い返してみたら、私自身やみくもに暗記していた思いでがある。これでは身につかないということが、この著書から分かった。何事にもやり方があり、ルールがあり、そこに従って進めていかなければ結果が伴わないということが、改めてよく分かりました。記憶術の本から色々と応用出来そうな気がしました。(著者のひろしの感じがPCの不具合で出せなかっつたので改めて改善します)

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