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霊能者が語る 妻とのあの世日記 第105回 「害虫の集合無意識?」

「この、カナブンとか害虫の集合無意識に会うには、まずカナブンと接触しないとダメなのでは?
猫の国みたいにカナブンの国があるわけやろて」
「もうこのバラ園にはカナブン出てこないからねー」
「もう詰んだやん」
「自分のあの世から行けばいいじゃない」
「そうなると、この日記のタイトル「妻とのあの世日記」ではなくなるがね」
「そういうのにこだわるのね」
「一人で探索したらメルマガに書くことになるが」
「仕方ないわねここからカナブン出てくるからすぐ捕まえて行ってきて」
「呼べるやん」
「このバラが咲き始める時に以前出てきたことがあって、その状態を再現して私が許可したら出てくるわよ」
「許可しないと入れない、というのは妖怪とか吸血鬼っぽいね」
「似たようなもんでしょう」
「カナブンは違うと思うがな」

そういう感じで、妻が召喚したカナブンですが、これは花の中に潜ってくってしまう方のやつです。
他にも種類別に無意識領域が存在しているようなので、その辺とんでるカナブンとは違う場合もあります。
この辺品種の違いがわからないと区別できませんが。

出てきたカナブンを捕まえて、その集合無意識へと連れて行ってもらいます。
以前猫の国に行った時と同様にカナブンに連れて行かれるわけですが、不思議と会話してるわけではないのにカナブンの考えがわかるようになっております。

ついていくと段々と風景が変わり、気がつくと白い水の川が流れる岩でできた河川敷のようなところに出てきます。
全くカナブン要素がなく驚いておりますと、この白い川が境界線になっているのでここを渡って入ってくるようにという話になります。

「で、なんでついてくるん」
「面白そうじゃない」
「自分で今度来ればいいやん」
「生きてる人間が間にいると入れるけど、私だけだと拒絶してるから入れないし。それに案内もしてくれない」
「そういうもんなんかね」

川を越えると、カナブンがわんさかいる地獄のような風景があるのかと思いましたが、
特に何も出てこず。
森や草原があるのはわかりますが、なんとなく霧でモヤモヤした空間となってます。

これは、縁のあるカナブンとか呼び出さないといけないのか?
しかしカナブンには知り合いがいないからよくわからんし

とか考えていると、

「何を確かめにこられたのでしょう」

と声がなんとなくモヤモヤするとこから聞こえてきます。
この、モヤモヤしてる感じが集合無意識を表しているようで、カナブン自体の姿は出てこない様子。
理由は「カナブンを個別で認識できないから」らしいので。
僕がもしも個別認識ができるような人間だったら個別で出てくるようです。

いや、そんなん虫の研究科でも無理やろ

と思いつつ、次回に続きます。

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