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霊能者が語る 妻とのあの世日記 第116回 「あの世から見た人間関係が良好な状態とは その2」

「それだけではないとは?」
「あの世から見たいい人間関係の話」
「では話してもらおうか」
「程よくバランスのいい状態だけではない、ってことね」
「・・・それだけ?」
「バランスが悪くても成り立っていたらいいのよ」
「そりゃそうやろけど、あの世的に見てその雰囲気を教えてほしいが」
「家族関係って、大体よかったり悪かったりじゃない、いつも良いわけじゃないし、時間が経ったら良くなる場合もあるし。私とおじいちゃんみたいに」
「10代の時に会ってたら、多分結婚とか考えんやったやろね、性格的に」
「10代の頃はモテたのよ」
「妥協のない性格はキリキリしてて関わりにくいが」
「私キリキリしてそう?」
「面倒くさそうだが」
「なんで結婚したのよ」
「ぼくと会ったときは、そうじゃなかったからだよ」
「あなたがそう言うように、人間って年齢でも性質が変わるじゃない。人間関係も数年経つと変わっていくでしょ。
全く関わりがなくなった場合、バランスのいいとか悪いとかわかんないでしょ」
「まぁね。僕の方も積極的に関わる方ではないので、距離が空いたらなんとなくそのまま関係が薄くなるとこあるね」
「それで、嫌いになったとかではないんでしょ?」
「またご縁があるなら会えるだろうから、あえて連絡しなくてもいいかなと」
「そんな性格だから友達いないのよ」
「大学時代の友人はまだおるがね」
「社会人になってから友人とかできた?」
「会社は金を稼ぐところ、友人とか作るとこじゃないが」
「プライベートでも人と会わないじゃない」
「仕事で人とたくさん会うからね、プライベートで人と会うの面倒やん」
「そんな状態で「いい人間関係ができてる」とか言う?」
「適度な人間関係かね」
「あまりいい人間関係作ってる人っぽくないわよ。
そういう歪な感じのだってあの世からは「バランスのいい」に入る場合もあるのだし」
「ああ、一般的にこちらの人間が考えるのと少し違うってことね」
「本人が納得してる人間関係なら外部からどう見られてもいいんだけど、内心、例えばあなたは一人で過ごしていると無性に寂しくなって、とかある?」
「寂しいはたまにあるかもしれんけど、そこそこいい関係程度の人と一緒に過ごすくらいなら一人の方が楽ってのはあるね」
「そこそこってどれくらいのそこそこよ」
「飯を楽しく食えるくらいの関係」
「それって友人じゃない」
「気を使うがね」
「あなたの人間の距離感がよくわからないわね。まぁいいわ。そんなのもあなたが納得してるならいい関係距離感になるの」
「一人で過ごすのが基本で、相性が合う人とは一緒にいたいと思うとこはあるけどかなりストライクゾーンが狭いような気はするね」
「そういう関係でもいいのよ」
「結局、あの世からみた「いい人間関係」とか言っても生きてる人によりけりってことになるんかね」


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