Marume48

本を読むのは好きだが、文を書くのは苦手なので練習中 ショートショートnote杯中は練習…

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本を読むのは好きだが、文を書くのは苦手なので練習中 ショートショートnote杯中は練習を兼ねて2日に1回は上げていきたい

最近の記事

【ショートショートnote 杯】火星の 充電

ヤバい、スマホの充電がもう5%を切った。 目が覚めると見たこともない赤い平原に放り出されていた。 寝巻にスマホだけという頼りのない就寝用装備(しかも、充電は動画を流しっぱなしで寝ていたせいで切れかけている) それにしてもここはどこなのだろう?何にせよこの状況はまずい。 そこに突然現れたふらふらと漂い着陸するアダムスキー型円盤!! 古き良きタコ足の宇宙人が現れる!! 2人?は見合った後に同時に声をかける。 「「すいませーん!!宇宙船の(スマホの)充電が切れたので電源貸してくださ

    • 【ショートショートnote杯】スマホ ご飯

      「今日のご飯は何かな?」 仕事漬けの中での唯一の楽しみのご飯のために足取りも軽くスマホを片手に指定された食堂に向かう。 いつもは疲れた顔をした人が多い人ごみも何だか普段よりも活気があるように見える。 スマホから指示されるがままで毎日代り映えのしない仕事と違い、食事だけが毎日の変化だ。 「今日の昼はステーキとサラダか、凄い豪華でいいな、SNSにでも上げるか。」 そして、SNSを開くと自分のテーブルとまったく同じような画像が…… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

      • 【ショートショートnote杯】光を放つ 冷蔵庫

        「うわっ、眩しっ!!」 小腹が減ったので買っておいたプリンを食べようと冷蔵庫を開けると、世界が光に包まれた。 慌てつつも妙に閉めにくい冷蔵庫のドアを閉めることに成功した。チカチカする目で改めて周りを確認すると、核爆弾や雷が落ちたわけではなくどうも冷蔵庫の中からとんでもない光が出ていることが分かった。 あれよあれよと話が広まり、国の研究員までもうちの光る冷蔵庫を調べに来た。 原理は分からないもののうちの冷蔵庫はコンセントに繋がずともとんでもない量の光と僅かな冷気を出してい

        • 【ショートショートnote杯】違法の 低カロリー

          そこのお兄さん、喉が渇いていたらコーラの試飲はどうだい? もちろん違法なダイエットコーラじゃないさ! 昔ながらの瓶コーラだから詰め替え用に瓶を返してもらわないとならないが、ちょいと小話でも聞きながらここで飲んでいってくれや。 瓶コーラが缶コーラよりも美味しく感じるのは理由は分かるかい? 瓶の方が口触りが良く、ガラスの方が炭酸が抜けにくいからだそうだ。なんにせよ人はより美味しいものの方が飲みたいものさ。 所で少し話は変わるがダイエットコーラってどうやって作るか知ってい

        【ショートショートnote 杯】火星の 充電

          【ショートショートnote杯】フシギ アレルギー

          あぁ、これはフシギアレルギーですね。 幼少期からフシギなことに慣れていない人がフシギなことと遭遇すると起きるんですよ。 少々辛いでしょうが命に別状はありませんし、フシギから離れれば症状はすぐに収まります。 克服するにはどうすればいいかって? それは徐々に身体をフシギに慣らしていくところからですね。 しかし、この世界にフシギは至る所にあるのに今まで遭遇しなかった方がフシギですよ。 ーーーーーーーーーーーー 185文字 書きなれていないので200文字以上の文章を錬

          【ショートショートnote杯】フシギ アレルギー

          【ショートショートnote杯】 涙 を待っている

          「ようやくここともお別れか、そういえばこっちに来てから泣いていないな……」 ああ、早く帰って愛しい妻に会いたい。 遠い異国の地に単身赴任となり妻と会わないまま4年が経った。 真面目に働いた甲斐があり次の春になれば晴れて国内勤務となり、日本に帰って来られる事が上司から伝えられた。 最近では通話アプリやテレビ電話が普及したとはいえ、異国の地で直接話したり、妻の手料理を食べられない日々は相当堪えた。 妻はどんな気持ちで僕を待っているのだろうか? さみしがり屋の彼女はテレビ電話でも

          【ショートショートnote杯】 涙 を待っている

          【ショートショートnote杯】恥ずかしがり屋の ご飯

          ご飯を食べる時にマナーってあるじゃないですか? あれってなかなか多くて、 「国によっては左手を机の上に置くのが良かったり、膝の上に置くのが良い、挙句の果てにはお皿を持つ方が良い。」 等々とてもじゃないがたくさんありすぎて何かミスをしでかすんじゃないかとどうしても身構えてしまう人っていますよね。 かくいう私もその一人なのですが、恥をかきたくなくて見知らぬ料理に乗っている食べてよいの分からない草に適当に名前を付けて、嘘の由来やマナーを並べたてて物知り顔で語ります。 最初

          【ショートショートnote杯】恥ずかしがり屋の ご飯

          【ショートショートnote杯】バーチャル ネコ

          「相変わらずうちのタマは気まぐれだなー。そんなところも可愛いんだけどなー。」 まるで液体かのように小さな箱にくねくねと入り込み、相変わらず飼い主の私のことを餌をくれる召使としか思っていないようだ。タマは通り抜けられなさそうな柵の細い隙間を通り抜け、物理法則を無視するかのように軽々と屋根に飛び上がり外へ出かけていった。 しめたものだとタマに邪魔されないうちに仕事に取り掛かる。最近は直接会わずとも会話ができ、働きやすい世の中になったものだと思う。私ほどの有名人になると忙しく日曜

          【ショートショートnote杯】バーチャル ネコ

          【ショートショートnote杯】おじいちゃん ボーナス

          「孫の顔を見て天国に行きたいのぅ……」 私も働きづめで家族や老後のことを考える余裕はなかったが、この年になってくると孫のことを考えることが増えてきた。息子夫婦に孫が欲しいと何度も伝えているがこのご時世ではあまり子供を作ることは考えたくないらしい。 そういう自分も親のことを考えて子供を作ったのもつい最近のことのように思える。年を取ったからか昔は良かったと思うことが増えてきた。 若い頃は「死は救済。誰にでも均等に訪れる」と冗談で言っていた。がよもや少子高齢化でこんな時代が来る

          【ショートショートnote杯】おじいちゃん ボーナス