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【ショートショートnote杯】バーチャル ネコ



「相変わらずうちのタマは気まぐれだなー。そんなところも可愛いんだけどなー。」
まるで液体かのように小さな箱にくねくねと入り込み、相変わらず飼い主の私のことを餌をくれる召使としか思っていないようだ。タマは通り抜けられなさそうな柵の細い隙間を通り抜け、物理法則を無視するかのように軽々と屋根に飛び上がり外へ出かけていった。

しめたものだとタマに邪魔されないうちに仕事に取り掛かる。最近は直接会わずとも会話ができ、働きやすい世の中になったものだと思う。私ほどの有名人になると忙しく日曜しか休めない。インタビューや面会や要望などが多く、すべてには対応できないがあまり無碍にもできないため今日はインタビューに答えておく。

「この世界を作り上げたそうですが凄いですね」
「いやぁ、当時は納期がギリギリで本当に苦労しましたよー……」
「しかしながら猫はどうやってここまで自由に動いてるんですかね?」
「いや、バグまみれで私にも分からん。」

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406文字

発想はまあまあ良かったが文章の組み立てがまだまだ

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