心理学「私たちが感じるこの世界は本物か?」

こんにちは!Aoiです!

僕はしがない北大生であるのですが、今回は大学の授業での感想をまとめてみました。ちなみに下の講義資料ですが、はっきり言って「めちゃくちゃ面白いです!」普通にYOUTUBEに上がっているので見てみてくださいね!

【講義資料】

池谷 裕二氏 "私が感じているこの世界は本物か"【第38回日本神経科学大会】(24分41秒)

https://www.youtube.com/watch?v=IWit9QzIDBU

「私たちが感じるこの世界は本物か?」


科学技術の発達していない数百年前までは、このような疑問すら生じなかったであろう。人間が感じることのできない存在を初めて認識したときに始めてその疑問が生じ、最初の問いに「No」という解を与えるのだ。

●人間が知覚できないものは?
人間が知覚できない存在の一つに「紫外線」がある。紫外線を見ることができるならば、そこら中に咲く花でさえ見方が変わるという。実際に爬虫類や昆虫はそのように世界を知覚している。そしてそれができるのは、彼らは「紫外線を認識する感覚器官をもっている」からだという。

●人間が本物の世界を知覚できない理由と展望
 頭でっかちな人間が本当の世界を知覚できないのは「そもそも十分な感覚器官をもっていない」ということが原因であるわけだが、逆説的に「十分な感覚器官をもっていれば」もしかすると「本当の世界の姿を知覚できる」可能性がある。そして、その可能性の追求が池谷氏の研究テーマなのだ。

●感想
 僕が中心的に捉えたいのは「本物の世界の知覚の仕方とその利用法」である。本物の世界を知ることも魅力的だが、それ以上に社会の需要に合わせた表現方法を考えることも非常に面白い事であると感じるのだ。
 例えば、サーマルカメラやサーマルグラフィーの使い方などがそうだ。それらの機器を用いれば対象の持っている熱を可視化し、実際に測らなくても瞬時に温度が分かる。新型コロナウイルスが騒がれているのは周知のことであるが、その環境に合おいて彼らは非常に重宝されている。ちなみに、サーマルカメラやサーモグラフィーは赤外線を感知することで対象の検知しており、人間の感知できない存在を”利用”しているのだ。
 また、別軸ではあるが「仮想的に世界を作り上げる」ということも非常に面白いと感じる。「ポケモンGo」などのVR空間を利用した”仮想世界”は人間に非日常を与える。そして、よりリアルな世界は様々な分野に革命をもたらす。娯楽分野はもちろんの事、医療分野では実際に患者を利用しなくても臨床実験をすることが可能になったり、製造業では仮想空間で試作品を作ることができるので、その分のコストカットが可能になったりする。

本質的に「私が感じているこの世界は本物か?」という問いは、「自分たちが知覚している世界」に疑問を与え、「知覚できないものに価値を与える」ことへの先駆けであった。そして、そのスタートラインに立ち、学問/科学技術を捉えなおすことができた。

【参考資料】
>池谷 裕二氏 "私が感じているこの世界は本物か"【第38回日本神経科学大会】(24分41秒)
>サーモグラフィーの仕組みについて https://www.try-e.co.jp/knowledge/thermography.html
>バーチャルリアリティー学/日本バーチャルリアリティー学会 編

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