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メタ認知の弱さがコミュニケーションでうまくいかない原因かも

メタ認知の問題はコミュニケーションにも深いつながりを持っていることがわかっています。

大江・亀田(2015)は、犯罪者や非行少年の自己統制力不足や自他に対する認知の誤りに注目しました。

この研究では、再発防止のために必要なスキルであるメタ認知と自己認識力、社会適応との関連について文献研究を行いました。その結果以下のことが明らかになっています。

メタ認知2

メタ認知能力が弱いことで、

・ 1側面からしか情報を捉えられない

・ 先の見通しを持たない短絡的な行動が多い

・ 他人からの言葉以外に表すものを読み誤る

ことが多い特徴がみられるとまとめられています。

メタ認知能力の弱さはいろいろなリスクをもたらすことが想像できます。

犯罪者や非行少年が引き起こす問題の背景には、

・情報の理解の仕方
・思考や行動のコントロールの問題

に関連するメタ認知能力の低さが一因ではないかと結論づけています。

このようなメタ認知能力の低さがコミュニケーションや思考、行動に影響を及ぼすことは誰の日常生活にも考えられるでしょう。

引用文献

大江由香, & 亀田公子. (2015). 犯罪者・非行少年の処遇におけるメタ認知の重要性. 教育心理学研究, 63(4), 467-478.




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