卒業おめでとう!お父さん!それぞれの旅立ち


月がとっても綺麗な夜を2晩過ごして、父は安らかに旅立ちました。
まるで母が迎えに来たかのように・・・
そして、すべてを計画されていたかのようでした。


最期の時は、4人❨私、主人、息子2人❩が側にいてその中で死にたい!
自分の事ができなくなったら死にたい!
苦しまないように死にたい!
長年過ごした自分の家で死にたい!
父の晩年の願いでした

父が本当に苦しまなかったとは思いませんが、他は願いどおりの最期であった事はとっても良かった。

そして、常に晴れ男と自慢していた父!
葬儀までの3日間お天気で、8年ぶりの中秋の名月!
敬老の日の朝の旅立ち!

短い間でしたが、痛みに対してすぐに対応してくださった在宅診療の先生、ありがとうございました。

悲しみと共に、今までありがとう!やっと苦しみから修行から解放され母の元へ、父の大好きだったと言う曽祖父母に会えるね。
父が(卒寿祝いの時)「なかなか卒業させてもらえない」と言っていた事をふと思い出し、
「卒業おめでとう!」と心の中で言いながら、最後の身体拭き、身支度を終えました。

笑って、賑やかに送りだそうと思うのですが、
父が「自分はもういいから、あんたのことが心配!」と言っていた言葉が悲しまなくて良い、後悔しなくて良い、自分を責めなくていい、泣かなくて良いから〜の意味だったと思え、なおさら涙が止まらず・・・様々な父との思い出と言葉が頭の中を駆け巡り・・・
明るくしようと思いながら、涙がでていてしまい、親らしくない、情けない私

それに比べ息子たちのしっかりしている事!
頼もしくもあり、心強くありがたい!
主人が一緒になって悲しんでくれている姿は本当にありがたいと思う!

父があたたかい空気の中で旅立ち、そしてそれぞれがしっかりこれからを過ごして行くように、中秋の名月がそれぞれの道を照らしているかのように思え
た。


この2ヶ月、多くの人達に支えられ父の希望どおりの最期を迎えることができた事、父に代わって深く感謝の意をこの場をかりて伝えたいと思います


(往生)とは、いって生まれ変わるという事だそうで1週間に7人の仏様にあって、49日かけて修行をして生まれ変わる準備をするとのこと。

父は今また頑張って修行していることでしょう。

私達家族もこれから頑張ってそれぞれの道を精一杯悔いのないように過ごしていこうと思います。

今まで、多くの高齢者の方々に接して思う事は、殆どの方が家に帰りたいと思っている事!
しかし、いろいろとそれぞれに事情がありその願いは叶えられない事が現実である為、施設が存在する。

今迷ってます!
施設がある事を本当に高齢者の方々が望んでいることなのかなぁ?
親、家族は施設、ご自分は他の高齢者のお世話をしている。
親のお世話をしたくてもできない状況。
果たしてどれだけの人が、終末をその人らしくその家族らしく大好きな場所で、この世の修行を終えているのだろうか?コロナ禍である今ますます困難になっているのではないか?あるいは、在宅診療、在宅生活でのフォローがますます求められているのではないか?

最期まで凛とした姿で表情で、この世の修行を終えた父に卒業おめでとう!そして道しるべをありがとう!
いってらっしゃ~いと心で叫んで、「南無阿弥陀仏」はありがとう!と聴こえて、初七日法要を終えました

古き良き時代、高度成長期を生き抜き、昭和の頑固な父を今は誇らしく思います。

動けなくなる前にどれだけ楽しんでワクワクする気持ちを継続できるのか、私自身還暦まであと3年!準備をしていこうと思います。

どんな時にワクワクされますか?
よかったらコメント欄で教えて下さい!

今回も読んでくださりありがとうございました。





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