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すみっコぐらしはキティさんを超えたと思う話

こんにちは。二度目まして。

先週のニュースですがこんなのがありました。

これを見た感想は「やっぱり、、、」でした。

今、小学生女児には「すみっコぐらし」が大人気です。子供用グッズを扱うお店には必ずと言っていいほど専用コーナーがあり、地方に行けばご当地すみっコさんがいたりします。そして、昨年末に公開された映画も予想に反して大ヒットしたことも記憶に新しいでしょう。対して、サンリオやキティさんってキッズの世界ではすっかり存在感が薄くなってしまい、今や大人が子供に買ってあげるのに定番・安心なだけの影の薄いグッズと言う感じです。

すみっコぐらしは「サンエックス」と言う会社が作ったキャラクターです。このサンエックス、元々は子供用文房具や雑貨の会社で「たれぱんだ」や「リラックマ」がヒットした頃から本格的に自社キャラクターのライセンスビジネスを始めたようです。そうなのです。完全にサンリオのビジネスモデルを模倣している会社なのです。ただし、文具や雑貨以外は自社で手掛けず直営の実店舗も持たないところがサンリオと比べるとかなり身軽な感じではありますね。サンエックスは会社規模も小さいですしすみっコぐらしのヒットでさぞ儲かっていると思いますが、この会社、実は非上場のため数字は公開されていません。銘柄的には全く面白みがないのがとても残念ではあります。

ところで、少し前まではサンリオやキティさんと言えば日本のキャラクタービジネスの成功例と言われていましたがどうしてこうなってしまったのでしょう?

キャラクターが古くなってしまったからと言う説もありますが、古くてもミッキーマウスはマリオはちゃんと第一線で頑張っています。ただ、ミッキーやマリオってディズニーで言えばディズニーランド、マリオで言えばゲームに付随したキャラと言う感じでちゃんとした世界観を持っていてその世界観を常に新しくしているのですよね。対して、サンリオのキャラクターって世界観が薄いと言うか、グッズのためのキャラクターと言う感じがします。だから結局最後は飽きられてしまうのかと。

また、サンリオはキティさん以外にも「リルリルフェアリル」とか新しいキャラクターも作ったりしています。でも、それらもキティさん以上にヒットはしていません。なんて言うか、サンリオのキャラって大人が考えた子供向けの可愛いだけのキャラクターと言う感じで、今の時代には少し古臭くてあまり面白みがないと感じてしまいます。一方でサンエックスのキャラクターはリラックマもすみっコぐらしも上手く表現出来ませんが、ひとひねりあると言うか2つ以上の異なる要素を組み合わせて個性を出しているところがとても今風な感じです。すみっコぐらしは確か新入社員がデザインしたと言うからなるほどと思いました。飽きられるなら次の新しいキャラクターをヒットさせたいところですが、サンリオはそこも上手く行っていないようです。

さて、今後のサンリオはどうしたら良いのでしょう。サンエックスと比べると会社規模が全然違うのでなかなか厳しいのではと思いますが、キティさんの世界観を再構築しつつ大人にも子供にも媚びない純粋に面白いキャラクターを作れるか、と言うところでしょうか。あと、社内のことは分かりませんが多分世代交代が必要ですね。キティさんの成功体験を捨てれるかが鍵になりそうです。

それでは。

最後まで読んで頂きありがとうございました。