チューベローズに憧れて
チューベローズは、そのあまりに官能的な香りから、香水で男を結婚の罠に落とすような女は魔女とみなす、という特別法案ができたほどだったという。
そんなツイートを見かけてから、チューベローズの香りに憧れていた。男性を罠に落としたいわけじゃないけど、魔女と呼ばれてみたい。
そんな折、TOM FORDからチューベローズの香水が発売されたというニュースをこれまたTwitterで知る(私の情報源は専らTwitterだ)。瓶も可愛いし、ちょっと欲しいな、と価格を見て目玉が飛び出た。さんまんえんて。
その日用事があって訪れた百貨店にTOM FORDが入っていたので、少し香りを試させてもらうくらいなら、と立ち寄った。チューベローズの香水を含めて色々と試した結果、気に入ったのはジャスミンの香水だった。
飛び出た目玉はまだ引っ込んでいないので、その場では買わずに帰った。
帰りの電車で手首につけてもらった香りを楽しみながら、そういえば香水のサブスクがあったな、と思い出した。さまざまなブランドの香水から選び、小さなアトマイザーで1500円弱で買うことができる(調べてみると、高い香水は追加料金がかかることがわかった)。
もしかしたらあのジャスミンの香水があるかも、と期待に胸を膨らませて登録したが、「COMING SOON」となっておりすぐには注文できなかった。せっかくなのでなにか他のものを試してみようと候補一覧をスクロールしていると、GUCCIの香水が目に入った。
そういえば、百貨店でGUCCIの前を通りかかったとき、香水を染み込ませたリボンをもらったことがあったっけ。
確かその香水はGUCCI Bloomといった。GUCCI Bloomにも何種類かあるが、まず目についた「ネッターレ ディ フィオーリ」というのを注文してみることにした。
数日してポストに届いたGUCCI Bloomは、ひと吹きしてすぐ大好きになる香りだった。夢みたい、いったい何が入っているのかしら、と思ったら、なんとジャスミンとチュベローズ!私の好きな香りと、求めていた香りが一度にやってきて、しかも好きな香りだなんて!
あこがれって、実際に手にしてみると思っていたのとは違うものなのね、などと思ってしまったのもつかの間、私のあこがれをそのまま形にしたような素敵なものに出会えた。今は小さな4mlのボトルだけれど、近いうちに、大きなボトルで、私はあこがれを手に入れようと思う。
よろしくお願いします!