【妊娠を防ぐ】緊急避妊ピル・低用量ピルについて
今回は、妊娠を日常的に防ぐ低用量ピル、そして緊急避妊ピルについて。恥ずかしながら、私は24才くらいまでピルとは何か?日常的に服用するピルと、緊急避妊ピルがそれぞれ何か詳しく知りませんでした。
日本ではまだピルを服用することへ抵抗がある人も少なくなく、認知度も低いです。しかし、男性側にしか避妊する手段がないのは冷静に考えるとあまり健全とはいえないと思います。
そして、日常的に服用する低用量ピルは避妊だけでなく、PMSの症状改善や生理開始日のコントロール、生理痛の改善などにも効果があるとされています。実はいろんなメリットがあるのです。
妊娠が発覚して、産むのは女性。中絶を決断して、心に痛みを感じるのも女性です。自分のからだを自分で守るために、今一度ピルについて簡潔にまとめられたらと思います。
①緊急避妊ピル(アフターピル・モーニングピル)
まず、私が高校生で教えて欲しかったものが緊急避妊ピルの存在。
避妊具(コンドーム)が破けたままセックスをしてしまった、同意がないうえで避妊具なしにセックスしてしまった時に、望まない妊娠を避けるために用いる薬です。
欧米でモーニングピルは薬局で簡単に手に入るのですが、日本では婦人科で問診を受けなければもらえません。そして意味がわからないくらいに高い。
価格:10,000〜18,000円程度
服用:性交渉があってから72時間以内に12時間ごとに2回服用します。
入手:アフターピルを取り扱う病院で診察を受ける。
・なぜ日本では薬局が扱っていないのか。(緊急で要するものなのに病院行かないとダメなんて働く人にとっても大変だし、事前に手元にストックもできない。)
・なぜこれほどまでに高額なのか。(お医者さんによって取り扱っているアフターピルの種類も値段も違うので、病院のHPで値段がわからない場合は、電話で事前にしっかりと聞きましょう)
現状の普及の仕方に不満な点は上記のように多々ありますが、いざとなったら手段はあります。72時間以内に病院へ行ってアフターピルを飲めば妊娠を防げます。(72時間以上経過しても、確率は低くなるが効果はまだ期待できるそうです。)※ノルレボ錠の場合。薬によって異なります。
個人的には、いつか将来、娘を持って年頃になった時があれば緊急避妊ピルを持たせておきたいほど。。日本よ、望まない妊娠をする女性の痛みを知って、生きやすくしてほしいものです。
②低用量ピル
毎日服用する低用量ピルも、筆者自身は1ヶ月前より服用をスタートしました。きっかけは生理痛と、月経前後の卵巣の腫れによる痛みを相談しに行った時、婦人科の先生に勧められたからでした。
そう、飲み続けていれば、妊娠が防げるだけではなくて、生理痛の緩和やPMSの改善(月経に伴う精神の落ち込みなど)、生理のスケジュールも管理できるなどいいことがたくさんあるんです……。学生の時、保健体育でもうちょっと詳しく教えてほしかった。
価格:2000-3000円/月
服用:24時間毎に服用
入手:低用量ピルを取り扱う病院で診察を受ける。
【期待できる効果】
●ホルモンバランスの急激な変化がなくなる
→ピルを飲むと急激なホルモンバランスの変化がなくなり、自律神経、ホルモン量が安定した状態になるので、PMSのイライラや不調が緩和されます。
●排卵が止まる
→排卵がなければ、妊娠する可能性はないため、避妊に繋がります。ピルの服用期間のうち休息期間に生理を起こすことが出来るので、生理日をコントロールできます。
●子宮内膜が厚くなりにくくなる
生理痛、子宮内膜症などの改善に関係が大きいのがこれ。卵子を着床させるために厚くなった子宮内膜が生理の時に剥がれ落ちて排出されるため、生理痛が起こります。剥がれ落ちる膜が少ないので、痛みも軽減され、経血量も減ります。
まだ服用して1ヶ月ですが、私の場合は大きな副作用はあまりありませんでした。(服用初日〜三日間ほど、やや気持ち悪かったです。)
友人ははじめに処方してもらった薬との相性が良くなかったらしく、一度試した後に他の種類のピルに替えてもらったとのこと。
自分の身体の調子をみながら、ぴったりのものをぜひ探してみてください。