HEARTBEATまるこ ボン・デール食事会レポ
長野県といえば「避暑地」という印象を持たれる方も多いでしょうが、実際気温自体は都会と変わらなかったりする場所も多く、日差しが強く遮るものもないせいか、より太陽の熱を感じることもあり、うなだれる日々が続いております。
さて、そんな熱気の中、今回はイベントの取材のご依頼をいただきました
内容は、HEARTBEATまるこ(以下HBM)が主催する食事会。
会場は上田市郊外の高台にある「ボン・デール」というイタリアンレストランです。
HBMの活動ではワインに合う米を利用した料理の創作を行っています。
そのため、今回はこのボン・デール様にHBMの米や野菜を使った料理を作っていただく事になったわけですね。
安直に考えるとイタリアで米料理といえばリゾットなどが思い浮かびますが、果たしていったいどのような料理が作られるのか?
本格イタリアンのシェフとHBMの食材のコラボした食事会。今回はそんなイベントの内容をまとめさせていただきました。
【BUONDALE TRATTRIボン・デール】
〒386-0033 長野県上田市御所115−12
℡(0268)25-3886】
公式サイト http://buondale.net/
高級感漂う大人の空間で本場イタリアで食事をしているかのような至福の時間を… 自慢の有機野菜は近隣の農家から直接仕入れているため、歯ごたえの良い食感を味わって頂けます。 イタリアから直輸入しているパスタやプロシュートなどのハム類、そしてシェフが本場で目利きした調味料を存分にお楽しみ下さい。(公式HPより抜粋)
準備は予定通りに済み、あとはお客さんを待つだけ。
外には開場を待つ参加者がすでに数人控えており、時間がたつにつれてレストランの周りもにぎやかになってきました。
さて、今回の会場なんですけど、ちょっと変わった場所でして、ボンデールさんのレストランの建物に繋がっているコンテナが会場になっているんですよね。
さてこちらコンテナなんですが、中は驚くべき快適空間。窓から外の景色を見渡すこともできるし、空調も完備で内装もオシャレ。
サイズ感としては電車の食堂車とかをイメージしてもらえるといいかもしれません。
こういう隠れ家的な空間、いいよね!
と、筆者が興奮して写真を撮っている間に、続々とお客さんは席に座りはじめ、オープニングワインを楽しんでいました。
今回私はお酒を飲めませんが、本格イタリアンにワインと聞くだけで、唾液腺が刺激されるのは仕方ないこと。涎と涙を呑んで、イベントの取材に戻るのでした。
【イベント内容】
さて参加者が集まり、無事にイベントが始まりました。
アルコールが程よく回り、少しづつにぎやかになる店内。
そして気分が良くなってきたら、ちょいとここらですきっ腹を満たしたいところ。
そんな参加者たちのお腹事情を察してか、各テーブルに料理が運ばれてきました。
そして今回料理を提供し、会場を貸してくださった田村シェフより参加者の方へご挨拶と料理の説明があり、改めて会が始まるのでした。
田村 勝
オーナーシェフ
27年前ボンデールをオープン。
イタリア、ローマのフラスカーティ、リストランテ”CACCIANI(カッチャイニー)”で研修後、プーリア州バーリのリストランテ”ダラゴスタ”で働く。
以来毎年南イタリアに通いカラブリアからシチリアまで長期滞在あり。
陽気な南イタリアが大好きな私です。(公式HPより)
田村シェフ「皆さん今日はどうぞ食事を楽しんでいってほしいです」「それでは、サルーテ!」(イタリア語で乾杯)
食事を楽しむということは、単純に料理が美味しいということだけでなく、食べている料理を理解することも楽しみの一つです。
この料理には何が使われているか、どのような工夫がされているか、どんな人が作ったのか。
今回はHEARTBEATまるこメンバーが作ったお米と野菜がふんだんに用いられた創作料理になっています。
作った料理人からお話を聞けるのはもちろんの事、原材料についてメンバーに話しかける人もチラホラ。
とくに「お米」というテーマを用いた創作料理は、参加者の皆様の心を惹いたようです。
【料理の内容】
さて、いくらお酒が飲めないとはいえ、提供されている食事の紹介をしないわけにはいかないでしょう。
ありがたいことに、何点かの料理に関しては特別に試食させていただくことができました。
デザートやお茶にまでHBMのお米が使用されており、食べた後に実はお米だったんだよ、と知らされなければ気づかないようなものまでありました。
もちろん、米でしかだせない食感や味わいもあり、そういったところで地域の食材を使うこだわりを感じられます。
創作料理と簡単に言ってしまえますが、実際「米」と「ワイン」という課題を与えられて、それを料理の形に持っていくことがまず難しいですし、
その上で美味しいとなると、やはりプロの技術がなければ成立しません。
これらの今まで見たことがない料理の数々は、参加者の心と胃袋をがっちり掴んだようでした。
【参加者の声】
・お米のレパートリーでこれだけの創作料理を作れることに感動しました。ワイン一緒に食べても違和感がなく、米のお茶や、パンナコッタなどには驚いた。
・料理を作った料理人だけでなく、食材を作った方の顔が見えるイベントなので、疑問や感想をその場で聞けるのは嬉しいです。
・いろんな料理にお米を使っており、今まで食べたことのない味や食感でした。どのようにお米を使うかの工夫が感じられます。
野菜もフレッシュで美味しかったです。
・地元の食材を使って新しい食文化をつくっていくという取り組みが非常に素晴らしいと思いました。
やはりお米を使った創作料理の感想が多かったですね。
また食事会の中で、HBMメンバーが参加者のテーブルへ赴いて、使用した野菜やお米の説明などを行っていました。
自分たちが食べている料理だけでなく、その料理がどのように作られたのか。どのような食材を用いており、その食材はどのような育て、どんな工夫があったのか。
自分が今なにを口にしているのか、想像し、理解して食べることで、より深みのある食事に繋がるのでしょう。
満足げにワインを傾け、雑談に花を咲かせながら、にぎやかにボン・デールの夜は過ぎていくのでした…。
まとめ
食事とは生きる上で欠かせないものであり、せっかく食事をするならばより良いモノを食べたいのは当然の事。
だけどより良い食事ってなんだい?と問われると難しい。
一口で何万円もするお肉を食べることも幸せだし、口いっぱいにハンバーガーをかじるのもまた幸せだと思う。
結局人の幸せって、数値的なものじゃなく、自分に対しての納得が勝つのかもしれない。
だからこそ、こうやって食材を育てた生産者から話を聞いて、知識も満たすことも、食事を愉しむスパイスになるんじゃないかな。
人の心も満たす地域の食。
いずれは外の人にも伝わるようになっていくといいですね。
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