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「学校を欠席する」について考えてみた

保護者の休暇に合わせて子どもも学校を休める
「ラーケーション(校外学習活動)の日」が
愛知県で創設される話がありましたね。

年3日までなら、登校しなくても欠席とならない日で
環境整備に合わせ、順次導入されるようなことを聞いています。

県民の日学校ホリデーやあいちウィークなどの
計画もあるようです。

時代に合わせて、時勢に合わせ
学校の休み方も変わっていくのでしょうか。

旅先の夕暮れ時, 変化する雲に見とれて

欠席と言えばね・・こんな相談があったことが・・
ずいぶん、前の話よ。私も子育て中の頃の話!

お悩み、ひとつ目は、
「父親は土日は仕事、GWも仕事です。
世の中のみんなが家族で遊びにいくときは、子どもたちをなかなか旅行に連れていけないんです。親子のふれあいもしたいし、五感をとおした体験や経験もさせたいし・・子どもたちが小学生の今、思い出に残ることもしてあげたい・・と思っています。ですが、平日に学校を休ませてまで旅行に行っていいものかどうかも迷っています。

お悩みの要旨は
 ①旅行で学校を休ませていいのか
 ②平日休むと勉強が遅れてしまう
 ③近所の人に何と言えばいいのか
 ④旅行先で出会う人に平日に子どもがいるのは変と思われないか
 ⑤通知票の欠席理由に「旅行」と書かれてしまうと罪悪感がある
 ⑥祖父母に理解してもらえるだろうか

お悩み、二つ目は、
「お葬式で夫の実家に帰ります。
 祖父母の忌引きは3日なんですよね。
 遠いので往復に1日ずつ取られ、
 向こうにいられるのはお葬式の当日しかいられないことになります。
 義母のことが心配なのでいてあげたいのですが、
 それでは子どもを欠席にさせてしまいます。」

お悩みの要旨はね、
3日間以外は、忌引きではなく欠席になるということ。
通知表の欠席欄が、遠出なので「旅行」になること。

えーっ!!!なんて驚かないでね
皆勤賞がある学校がまだ残っていたり
学校は登校するもの!
病気以外の欠席はしないもの!という事にとらわれていた方が多かった。
あの頃はね・・

今は、そんなことないかしら?

今日はいい日! 庭の向こうに山が見えたのよ。

旅行の是非を相談されても
担任としては
「学校を休んで旅行に行ってきていいですよ」
なんて言える立場ではありません。

だから、ご一緒に考えました。
①父親の仕事の予定や子育てに関わる家族の考えから
 平日に旅行を決めるのなら、旅行ではあるけれど
 お子さまは「家庭の都合」で欠席するということ。
②学校は、ご連絡通りに通知票の欠席欄に記入しているということ。
③もし、ご近所の方に「学校あるのにどうしたの?」
 なんてことを尋ねられたら?
「ちょっと、都合で出かけるんです」、とさらっとサッと切り抜ける。
 行先や理由を答えなくてはいけないと思い込みを捨てる。
旅行先で出会う方々は、その時だけ!
どのようなお考えを持たれようが、日常生活に影響なし!
子の将来にまで付き合うのは親
祖父母に伝えなくてはいけないのなら
孫の欠席の是非を心配してくれる祖父母には感謝しつ
親として「今しかできない子育ての計画や心育ての考え」を
はっきり持って話すこと。

※親としてなさりたいことや子育てについて話し合ういいチャンスになりましたね※とお伝えしました。

後日、お出かけになる1週間ぐらい前
「○日~○日まで、家庭の都合でお休みします」と連絡帳でお知らせがありました。お休みの間に進んでしまう勉強内容の問い合わせもあり、家族でしっかり計画をたてていかれました。

こういう相談は、ほかにも何度かあったのよ。

忌引きの日数で悩んでいた方は
忌引きでも欠席でも学校を休むことには変わらないこと。
遠くに出かけられていても「旅行」ではなく「家庭の都合」
で休むことになるということ。
学校の休みを2日ほど長くし、残された家族の気持ちを大切にされました。

皆勤賞があったころはね、
熱があっても、遅刻早退をいやがったり・・
子どもが熱を出すと皆勤賞をもらえなくなると、がっかりする親もいた。
理由をお尋ねするとね、
「だって先生、勉強が苦手なこの子が唯一胸を張ってもらえる賞状なの!」

そうですよねえ、わかります!そのお気持ち!


今になってみると、おかしなと思える考え方や見方はあるけれど、
あの頃はあの頃のしがらみや なんやかんやの中で
みんな純真に精一杯の日々を過ごしていた。

今の時代?は、ここまでの悩みはありませんよね。
あっさりとしてきましたか?
でも
ラーケーションが推奨設定されるぐらいだから
まだまだ、欠席は悪いと気にかけていらっしゃる方が多いのでしょうか?

色々なしがらみや
まわりの方にどう見られているかとか
気になることはいっぱいあるけれど、

大切なことは
「自分の軸」をしっかり持って生活していくということ。




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