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私の人生を変えた一本の桜の木

プロローグ

私の人生を変えたのは一本の桜の木だった。
中学二年生の頃、植えた一本の桜の木。
この桜の木が私の原点。
私の人生を変えた一本の桜の木はソメイヨシノだった。
まだ若く花も咲かないその枝葉はなんだか僕のようだった。
その桜の木に希望を抱き、僕は桜を植えた。

エピソード

私は中学二年生だった。
まだ何にもわからない普通の少年。
転校先で出会った憧れの先輩に近づくために生徒会選挙に立候補し、生徒会に入った。生徒会に入るとその先輩のそばでいつも仕事を見ていた。
ある日、その先輩から「俺がしている活動があるんだけど…」とある活動に声が掛かった。その瞬間、私は「先輩がしていることなら!」と参加することを決め、帰宅後、親に「参加したい」と伝えた。
私の両親は昔から「したいことはすればいい」というタイプで自由にさせてくれていた。習い事も「したい」と言ったことをさせてくれていたので、この時も「どうぞ」と言われた。


そうして、私が参加したのは北九州青年会議所主催の青少年育成事業の北九州ドリームサミットという毎年、市内の中学二年生が集められ、北九州市のためにプロジェクトを立案し、一年間かけてプロジェクトを行うものだった。
まずはじめに行ったのは、名刺交換だった。
スーツ姿の大人に見守られ緊張しながら、配られた名刺に自分の名前などをかき、それを大人の人たちが見せてくれた通りに名刺交換をしてどれほど自分たちで名刺交換ができるかというものだった。人見知りの私は全然名刺交換ができなかった。それと比べて隣に座る女の子は誰よりも名刺を交換していてインタビューもされていた。


次のプログラムは、北九州市の魅力と課題を付箋に書くものだった。
私の班ではたくさんの魅力と課題が出る中、魅力である工業地帯と環境都市ながらも地球温暖化も進んでいること、さらには魅力的な工業地帯との接点がないことに着目し、工業地帯への植樹活動を行うことにした。

そうして、植樹した一本の桜の木。
その枝葉はまだ若く蕾も出ていなかった。
それはまるで私のようだった。
地域にも全く興味のなかった私がこの植樹から「動けば変わる」と実感し、その後一歩を踏み出すことを恐れなくなった。
それを教えてくれた一本の桜の木。

このプロジェクトはまだ終わっていなくて、来年の1月。
成人式でその桜の木の下でメンバーと再会し、乾杯をしてプロジェクト終了。 

私の人生を変えたあの若くて蕾もない桜の木が花を咲かせると同時に私も北九州市の成人式に花を咲かせ再会できるのが楽しみだ。

エピローグ

今回は前回に引き続き、成人式への記事を書かせていただきました。
それぞれに想いがある成人式。
新成人代表として実施できるように努め、理想の成人式にできるようにします。


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