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占い否定論

 好きなタレントさんが複数出演されていることもあって、ダウンタウンがMCをしている番組をTVで観た。しかしその内容には 思うところあり だ。
 以下はあくまで個人的意見であることをお断りして・・・


 どうして占いなどというものがこんなにこの世にはびこっているのだろうか。私自身 願うことも祈ることもあるが、未来が『わかる』訳などない。

 起きてから出勤する直前まで あるTV局の情報番組を毎朝見る。しかしその中にも『今日の占い』みたいなコーナーがあって、ごていねいに私たちの運勢を占ってくれる。しかし公平性が求められるシリアスなニュースの中に、何の裏付けもない占いが挿入されていると、前後のニュースの信憑性さえ怪しく感じられてもおかしくはない。『今日のラッキーカラー』や『ラッキーメニュー』なんかをわざわざ紹介してくれる意図は何だろうか?

 いや、お遊びでやるのなら お遊びだと言ってくれればいいのだ。しかしそんなこともなくあたかもそれが予定される事実、要するに必然だと全国に発信できる根拠を知りたいものだ。どうしてある日の私は『小さいことにクヨクヨしがち』で、でも『明太子スパゲッティを食べれば大丈夫!』なのだろうか? きっと納得できる答えは誰も持っていないだろう。

 私の職場の近くには『占いセンター』のような所があって、スパンコールのついたドレスを身につけておられるような、それっぽいオバさんたちが座っているが、彼女たちが名乗る名前がなんとも腹立たしい。◯◯紫蘭、とか◯◯翠水 みたいな おどろおどろしいヤツだ(いずれも仮名)。あの手の『いかにも不思議な能力を持っているんですよ感』を醸し出す名前は 画号(雅号)や俳号にもみられるが、絵や俳句は微笑ましい範疇であるが、個人的には占い師は笑いより怒りが勝ってしまう。一件数千円の相談料がメニュー書きされているのだが、私はその前を通るたびに(この方たちは良心は痛まないのだろうか・・・)とオバさんたちのメンタルの強さに感嘆するのだ。

 もし運勢というものや未来や将来がわかるというのなら、なぜ自然災害や事故を予知できないのか? なぜ痛ましい地震や事故があったわずか数日後に、占いや運勢などというものをテーマに放送ができるのだろうか? 中でも腹立たしかったのは 番組の中で仮面をつけたオバさんが、あたかも何でも知ってるみたいに解説をされていたことだ。私は思った。『そんな 何の確証もない話はエエから、なんで能登の地震や空港滑走路の事故を予知できなかったのかを言うべきだ!』と。  
 あの番組自体 大いなる冗談なのか? であるならば、不謹慎だとは言えまいか?

 学校の昼休みや、酒場のオッさんたちのネタとしてならば運勢を語るのもまぁ良いとしても、それで金取ったらダメでしょ? と今もムカムカしている私は少数派なのだろうか。

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