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3月に読んだ本たち

やはり雪が解けてきて、なにかと外に出られるようになると読書量が減ってしまうのか?それとも気分の問題なのか??

3月はなかなか読む機会が持てなかったなあ・・・という印象。
どの作家さんもほぼ初めましてだったのもあって、それぞれに新鮮な読み応えだった。

※こちらに引用の紹介文は全てAmazonからの引用です。

我が家の問題(奥田英朗)

夫は仕事ができないらしい。それを察知してしまっためぐみは、おいしい弁当を持たせて夫を励まそうと決意し―「ハズバンド」。新婚なのに、家に帰りたくなくなった。甲斐甲斐しく世話をしてくれる妻に感動していたはずが―「甘い生活?」。それぞれの家族に起こる、ささやかだけれど悩ましい「我が家の問題」。人間ドラマの名手が贈る、くすりと笑えて、ホロリと泣ける平成の家族小説。

先月神保町に行った際に、たまたまたどり着いたこちらの「PASSAGE by ALL REVIEWS」で購入した本。

棚ごとに店主がいる共同書店という事で、置いてある本もそれぞれ個性があって、眺めていくだけで楽しいひと時。うーんまた行きたい。

買った本の棚主さんは本をラッピングして販売しており、どんな本なのかは買ってみてからのお楽しみ。

持っている本かもしれないけど、そんなワクワクもたまにはいいかも~。結果持ってなかったし、全く知らない本だった。
自分で選んだけど選んでもらった、思わぬ出会いの思い出本。

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと(花田菜々子)

菜々子、33歳。職業、書店員。既婚、ただし家を飛び出し別居中、どん底人生まっしぐら。そんなある日、目についた出会い系サイト「X」に登録、初対面の人にぴったりの本をおすすめし始めて…これは修行か?冒険か?「本」を通して笑って泣いた、衝撃の実録私小説。読めば勇気が湧いてくる、感動のベストセラー。

題名だけ見るとなんとなくとっつきにくそうな感じだけど、装丁も可愛いし、出だしを読んでみたら・・・なるほどこういう感じかー、と購入。

「出会い系」といっても、かつてのよく言われる出会い系とは違った「出会い」が持てるサイトを筆者が利用し、実際に男女問わず出会って本を紹介していくお話を中心に、とは言え勘違いした厄介な相手もいたり、そこでの出会いがもとで、今まで経験してこなかった人々との交流が持てるようになったり・・・・

まるでフィクションみたいなお話だけどノンフィクションなんだから、ビックリ。

書店員の菜々子さんの進める本は、読んだことがある本、持っているけど積読な本、全く聞いた事ないけど興味をひかれる本、などなど・・・

私にも本をおススメしてもらいたいなあ~という読後感。

チェベローズで待ってるAGE22(加藤シゲアキ)

就職活動に挫折した22歳の光太は、カリスマホストの雫にスカウトされ、歌舞伎町のホストクラブ「チュベローズ」で働きはじめた。夜の世界の苛烈な洗礼を浴び戸惑う光太だが、客としてやってきた女性、美津子が憧れのゲーム会社に勤めていることを知り、彼女を誘惑して自らの夢に近づくために利用しようとする――。野心と策略が渦を巻く、最も危険なノワール・エンタテインメント、開幕編。

チェベローズで待ってるAGE32(加藤シゲアキ)

気鋭のゲームクリエーターになった32歳の光太。自社のゲームが不祥事に見舞われるが、チュベローズ時代の仲間たちの助けを借りて、事態は会社を罠に嵌めようとする組織の裏工作だと突き止める。上司の八千草とともに収拾に奔走する一方、光太は美津子の甥である ユースケとともに、彼女をめぐる真相に向き合うことになるーー。衝撃とカタルシスに溺れるジェットコースター・ミステリ、完結編。

何故だか急に読みたくなって、一気読み。
ホストクラブもゲーム業界もあまりにも縁遠い世界。
スルスルと読みやすかった。
題名にはちゃんと意味がある。

燃える息(パリュスあや子)

現代人の約七割が、依存症!?

盗り続けてしまう人、刺激臭が癖になる人、運動せずにはいられない人、鏡をよく見る人、

緊張すると掻いてしまう人、スマホを手放せない人ーー抜けられない、やめられない。

さまざまな「依存症」に特化した短編集。

最後まで若干の不穏な空気を保ちながら「〇〇依存」と断定せずに進んで行く「鈴木さんのこだわり」がやけに印象に残っている。

『誰だって、なにかしら依存するものはあるんだよな』

と他人事のように言っている彼が、もっとも「依存」しちゃっているんだから。

アヒル命名会議(イ・ラン)

神「お前、なんで生きとる? そんなことで次の天地創造までやっていけると思うのか」?ーー仕事、友だち、家族、恋人、性別、神様…。新時代の自由を拓く稀代のアーティスト、待望の初小説集。

ソウル全域を食人ウィルスが襲う。その時、若い男女と一匹の猫はーー。(「いち、にの、さん」)

かっとしやすく偏屈な神のもと、動植物や自然現象を創造する天使たち。(「アヒル命名会議」)

ゾンビ映画のエキストラ出演画像がSNSでバズり、突然有名になった気弱な俳優の切実な叫びとはーー。(「手違いゾンビ」)

すべてをゼロから問いなおす、13の物語。

最近時々韓国文学を読んでいる。こちらは題名と装丁が気になって。

文章も横書きで不思議な読み応え。
SFと寓話と社会問題と日常風景といろいろ混ざり合って
ミニシアター系、短編や長編映画、ドキュメンタリー映画、を一気にたくさん見た気分。

少女が台風に名前を付ける話、結構好きだな。

カフェDE読書(意外とはかどらない派)


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