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私と彼女のはなし
私には職場で出会った親友がいます。彼女は私とは正反対の人間で、身長も高く小顔で頭は抜群に良くて、ついでに人当たりも素晴らしい。また幼い頃から引っ越しを繰り返し、環境の変化が大きかったせいか、人に対しての偏見も私から見てほぼ持ち合わせていない。たまにいる人の悪口を絶対言わないタイプの人です。
そんな彼女と、コンプレックスと極端な価値観を持った私がなぜ仲良くなったのかとても不思議ですが、恐らくそれは彼女の器の大きさと、あまりにも自分と違うタイプの人間だったからでしょう。ただ、共通しているのは、お互い多分色々こじらせている。
頭が良すぎる彼女はきっと、宇宙の成り立ちとか、人間のあるべき姿とか壮大なテーマでこじらせていると思いますが(←これ、かなり私の偏見です)私は単純に理想と自分のギャップ、人と比べた自分にこじらせているだけだと思います。
それはさて置き、そんな彼女とはとても気が合い、いつもあーでもない、こーでもないと、ハタから見たらどうでも良い答えのない話題をひたすら語り続けます。
最近のテーマは、「人生を味わい尽くす」です。
最初はお金をかけて、美味しいモノを食べたり、行きたいところに行ったりと、色々話していましたが、結局辿り着いたのは、モノを減らし、質素にそして、シンプルに暮らすという事でした。
自分の価値観の中で、本当に必要なモノ、自分が大切にしたいモノだけで生きていく。
また自分の中にある、あらゆる感情も味わい尽くしたいと彼女は言いました。
感情は、自分そのもの。
「これまでは、負の感情は前向きな言葉に置き換えたり、蓋をして見ないようにする事を自分に強いてきた気がする。
でも、これは本当に味わい尽くす事にならない。
負の感情も含めて、自分の中から湧き出る感情をそのまま受け取る事で、自分の今を本当の意味で味わい尽くす事が出来ると。」
なるほど。確かに負の感情も私自身を表現する、大切なパーツで、とても尊い自分のアイデンティティ。
「人生を味わい尽くす」ために、まずは負の感情も含めて自分自身の様々な感情を知り、一つ一つの感情と丁寧に向き合う時間を大切にしたいと思いました。
なんだかまた新しい発見が出来た気がします。
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