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アイドルオタクのスポーツ栄養士が教える、真夏の外現場を乗り切る方法4選プラスα
スポーツ栄養士×アスレティックトレーナーの後藤優子です。
先日、音楽関係の仕事をしている友人と電話をしていたら、8月に外現場があるんだよねと言うので、これまで20年以上のスポーツ現場で培ってきた知識を友人に託し終えたあと、ふと考えました。
すべての現場にいる人に届いたらいいなって。
運営も出演者も観客も、熱中症のリスクを最小限に減らし、最大限のパフォーマンスを見せる/見られるように、何を準備しておくといいのか、ただのお節介オタクが紹介しちゃいます!
1.よく寝る
睡眠不足は熱中症の敵です。
ライブ前日はしっかり寝て、体力を回復させておきましょう。
2.水分補給
喉が渇いたと感じたときには、すでに脱水症状が起こり始めています。しかも、飲んだ水が細胞に行き渡るまでに約1時間かかると言われているので、出演者は出番から逆算して2時間前ぐらいから500mlは飲んでおきたいところ。もっと言うなら、前日からこまめに摂取しておくのが理想です。
気をつけてほしいのが、一気飲みはNG。
水分を一気に摂取すると、尿として排出しようとしてしまいます。なので、1回あたり100mlを目安にこまめに摂るようにしましょう。
汗には水分の他にナトリウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれていて、これらが体外に排出されると筋肉の収縮がうまくいかなくなるため、足がつりやすくなります。
そうならないためにはスポーツドリンクが最もおすすめで、麦茶でもいいですし、万が一に備えて経口補水液を準備しておくのも◎。
水がいい場合は熱中症予防のタブレットを一緒に摂取するといいですね。
コーヒーや紅茶、緑茶、ウーロン茶はカフェインが多く利尿作用があるので、できるだけ避けたほうがよいです。
ちなみに、アルコールは利尿作用があること、アルコールの代謝(分解)に水を必要とすることから脱水症状を招きやすいので、アルコールと一緒に水も飲むようにしてくださいね。
3.直射日光との戦い
強い日差しは体力も奪いますし、体温の上昇(熱)や日焼け(軽いやけど)により、大量のビタミンCを消費します。
ビタミンCは感染症にかかりにくくしたり、炎症を抑えたり(熱、日焼け)、ストレス緩和に一役買ってくれたりする優れものです。
野菜や酸味のある果物、じゃがいもなどに多く含まれているので、積極的にとりたいですね。
そして、日焼けによる体力消耗を避けるためにも、日焼け止め、帽子、冷感長袖シャツ&冷感スパッツ(レギンス)、首の日よけと、場所を考えなければならないですが、日傘や日陰(パラソル、テント)で直射日光に当たり続けないようにしましょう。
4.体を冷やす
体を冷やすには、①冷たい飲物をとる、②冷たいものを体に当てる方法があります。
冷たい飲み物は、スポーツドリンクの他にフローズンドリンクのような“アイススラリー”が効率よく体温を下げてくれると注目されています。
様々なメーカーから出ているので、検索してみてください(けっこう売り切れてるところも)。
これらを持ち歩くのにクーラーボックスだと大きすぎるという方は、保冷剤を入れた保冷バッグを2重にすると長時間冷たい状態が保てると数日前にネットの記事で紹介されていたのでお試しくださいませ。
冷たいものを体に当てるときは、氷(氷のう)や保冷剤(直当て禁止)、冷たいおしぼりなどを使っていると思います。けれど、これらは重たいし長時間利用できないデメリットが。
そんなときに重宝したいのが、瞬間冷却パック。
冷たいカイロのようなものなんですが、パックを叩くとひんやりしてきます。ただし、再利用できないのと、直当ては凍傷の原因にもなるので厳禁です。
太い血管のある場所を冷やすと効率よく体温を下げられます。
【#熱中症 応急処置どうすれば?】
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) July 26, 2023
▼涼しい場所に移動し、服をゆるめる
▼首の周りや太ももの付け根など太い血管部分を氷のうで冷やす
▼体温の冷却はできるだけ早く行う
▼意識がはっきりしている場合は、水分・塩分を補給。ただし無理に口から水分を与えるのは禁物https://t.co/Zabz4xu8IL pic.twitter.com/VhsGj0lB8W
他にもコールドスプレーなんかがありますが、こちらも使い方を間違えると凍傷になるので気をつけてください(20cm以上離して3秒以上吹きつけない)。
5.その他
着替える(汗でべたべたのままの服を着続けない)、無理をしない、空腹で過ごさない、ハンディファンやクールネックリングを活用するのもいいですね。
難しいところではありますが、暑さに慣れておくことも重要で、普段から室内を冷やしすぎないこと、朝や夕方(夜)に軽く運動して汗を流すことも熱中症予防には大きく貢献してくれることでしょう。
気合いだけでは乗り切れないほど危険な暑さが続く日本の夏。そして、そんななか開催されるフェス。
皆さんが無事に帰宅できることを祈っております!
追伸
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