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「あれ、こいつ、成長してる?(笑」

と、陰口を叩かれたことがあります。

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yawaraishiさんがマインドセットについて書かれてるのを読んで、思い出したのが冒頭の陰口。

ここでいうマインドセットとは、キャロル・S・ドゥエック著 マインドセットで書かれている、努力が成長につながり、折れない心を作るという考え方、もしくは心構えのようなものです。

詳しくはyawarashiさんの記事を見ていただくとして、僕がこの本を読んで強く心に残っているのは、マインドセットは持続するということでした。

本の中で、成長マインドについて学んだ人は、その後も努力することを止めなかったと、度々、紹介されています。

この内容と、自分のある体験が重なり、強く印象に残っています。

今日は、心の整理というと大げさですが、その体験を書き出してスッキリしておこうと思います。

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まだ、大手企業の一部しかWEBサイトを持っていなかった頃、HTMLを学び始めて、それを仲間内で共有するためにホームページで公開していました。間違ったことから、人により意見が分かれることまで、いろいろ書いていたと思います。

その頃のネット界隈は今よりも狭くて、自分のホームページへの批判が、掲示板などを通して、自然と目に入るような環境でした。案の定というか、当然というか、自分が書いた拙い説明への批判や嘲りのような書き込みを見ることになります。

そんな書き込みの中で、今でも鮮明に覚えているのは、「あれ、こいつ、成長してる?(笑」というものです。

たしか、自分が勘違いしていたことを正すために、ホームページの内容を修正した後に書かれた言葉です。

間違いや勘違い、できていないこと、それを笑われるのは、まぁ仕方ありません。簡単ではないにしても、見返してやるぞと行動のエネルギーに変換するのがベターというものです。

しかし、自分の未熟を知って学ぶ姿勢まで、まるで意味がないことのように笑われるというのは、どういうことでしょう。

それを見たとき、ただただ「なぜ??」という疑問で頭がいっぱいになったのを覚えています。不思議と怒りや悲しみにのような感情はありませんでした。

当時は、その理由がわからずモヤッとしていただけですが、後に薬学博士の池谷先生の著書やマインドセットを読み、腑に落ちたのです。

「あの書き込み主たちは、硬直マインドセットだったのだ」と。

人の能力は変わらない、頭の良さは生まれつき。

努力ではなく結果に重きを置くと、自分を守るためにこういった考えになりがちです。

実際問題、特定の才能や適性の半分は遺伝とも言われているので、努力だけで何でも夢が叶うわけではないでしょう。ですが、その硬直マインドセットが、自分の伸びしろまで潰してしまうとしたら皮肉なものです。

少しだけ成長したことを笑っていた人達が、今、どうなったかは知りません。

知っているのは、当時から同じように笑われながらも学び続けた人達は今も学び続けていること。中には、教える側にまわり、他人の成長を見て喜んで人がいるということです。

そういった人達の活動をSNSを通して見て、今日も思います。

「相変わらず、成長してるな」と。


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友達向けにテクニーク記事も書いています。

※マインドセットについては、学業成績とは関係ないという否定的な研究もありますが、「努力に重きを置くことで折れない心を作る」という部分が重要だと思いますので、このまま公開します。


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