「彼女紹介みたいな?」「来るのおっさんやけどな。」


2週間の地元生活が終わって、次の仕事(バイト)のために、また北海道に向かって移動中。今回は車を持っていくから、フェリーに乗っている。ずっと圏外だったけれど、岸が近くなってきて電波が入るようになったので(あと、猛烈に暇なので)、noteを書きます。

先日、僕の友人と、僕の恋人がご飯を食べた話。

つい3日前、大学の頃の友人たち(男二人)とスキーに行った。一か月くらい前のnoteに書いた、一緒にスキーを履いて登山に行ったあの友人たち。卒業しても、こうやって集まれるのは嬉しいことだなーと思う。まぁ、そのうち一人はもう少しで子供が生まれるから、遊ぶのが難しくなりそうだけどね。僕以外は久しぶりのスキーみたいで、すぐに足の筋肉が限界を迎えていた。もう、あの頃の体力は無いねーって言いながら。仕事の話とか、彼女の話とか、振られた話とか、学生の頃の登山の話とか、いろいろ話していた。恋愛の話になって、みんな僕の恋人(♂)のことは知ってるから、「僕は複雑だからなー」と思わずこぼしたら、「子供諦めれば、あとはいいんじゃない?」とあっさり言われた。僕の友人たちは「周囲の目を気にして」みたいなことはあまり言い訳にしない。はい、僕も言い訳せずに頑張ります・・・。

そのスキーの後、その二人と、さらに僕の恋人が合流してご飯を食べることになっていた。以前から僕の恋人が、僕の友人たちに会ってみたいと言っていた。恋人との会話の中で、よくこの友人たちの話をしていたから。それで、今回一緒に食べることになった。こちらとしては、緊張するけど・・・。

スキーに行く前、僕の友人に「僕の恋人とご飯食べない?」と言ったら、「ええけど。」と、特段気に留めてないような、それほど興味がない様な返事だった。

「でもなんで?彼女紹介みたいな?」
「恋人がみんなに会いたいって言ってる。来るの年上のおっさんやけどな。」

スキー場から車で地元に帰りながら、「なんて名前の人なの?何歳だっけ?なんて呼んでるの?どこに住んでるの?」とか聞かれて、「飯食いながら変な事話題に出すなよ・・・。」と思っていた。

待ち合わせた焼肉屋に着くと、もう僕の恋人が先にいた。僕らが車から降りる直前に友人たちから「名前なんだっけ。××だっけ?」と、もう一回確認され、「ちげーよ、○○だよ。」と答えた。

僕の恋人は、僕が変な奴と付き合ってると思われないようにと、この日のために髪を切って小奇麗にしてきたらしい。僕の恋人と、初めて俺以外のゲイと出会った友人たちとの、妙な組み合わせの夕飯だった。

別に妙なことは聞かれなかった。正直、「どうやって知り合ったの?」とか聞かれたら返事しにくい。「ゲイの出会い系アプリだよ。」って、さらっとは僕には言えない。あんまり聞いてほしくない話題ってあるよね?

友人が今狙っている女の子の話(これがかなり面白かった)をしたり、かつて三人で登った山の話をしたり、大学生ってどんなもんなのかって話をしていた。正直、僕よりも、その三人でずっと話していた。

「おっさんって言うからもっと年配の人が来るのかと思っていた。てっきり年配のおっさんに飼われてるくらいのもんかと思ってた。」って、おい・・・。

「見た目よりも若いですね。並んでると同い年くらいに見えます。」と言われた恋人は、嬉しそうだった。恋人が、友人たちに認めてもらえたみたいで、僕も嬉しかった。

いい時間になって、夕飯も終わり、僕は友人たちを送るため、恋人とその場で別れた。次は両親ですかね?と思ったけれど、その精神的ハードルは、僕にとってはなかなか高い。

でも、いい日だったな。