くだらない話

先日、iphoneを開くと「一年前の今日の写真」が表示されました。その写真は僕がワーホリから帰国する際、羽田空港の上空を飛ぶ飛行機から東京の果てしない灰色の街を撮った写真でした。そうだ、現地の友人に向けて、インスタグラムに英語のコメントと共に投稿したんだった、と思い出しました。この一年、バイト中に何回も使ってきた「少し前に帰国して」というセリフも、流石に使えないよね、と思わず苦笑いしそうになりました。

3月頭から昨日まで、しばらく関東に住む友人宅にいました。都内ではありませんでしたが、電車に乗って10分も揺られていれば東京都に入ってしまうような場所で、たくさんの人が毎日仕事へ向かっているのを眺めていました。

飛び立てない一年だったな、と、ドトールのブレンドコーヒー(Sサイズ224円)を飲みながら本を読み、転職サイトを眺め、Facebookから友人に久しぶりにメッセージを送り(iTuneカード詐欺みたい)、手相を見てもらった路上の占い師から「とっても繊細ね。落ち込みやすい性格。」と言われたりしました。おじいちゃんが標準語で会話をしている事に少し驚き(どの地方でもお年寄りは大抵訛りってることが多いから)、初めてタッチ決済で改札を通りました(いつも切符を買っていました)。アプリを入れてシェア自転車を借りてみたり、同じようなショッピングモールを何箇所も歩き(お金がないので本当に歩き回るだけだった)、部屋で淹れたほうじ茶を持ち歩いて外で飲んでいました。モコモコの上着を来ていた3月頭から、季節は嫌と言うほど順調に進み、ウメもコブシもサクラも通り過ぎました。今散っているのはニセアカシアでしょうか。

この一年間、何か新しいことを始めないと、というプレッシャーを感じていました。お金を貯めて勉強をしてみたりして、もがいているうちに結局、一年前の帰国時を同じような貯金額しかなく、何か目指すものがあるでもなく、同じ場所へ戻ってきてしまいました。僕が抱えているものはなんなのか。自己陶酔かもしれません。大学の同期に話したら笑われてしまいそうです。まだそんなレベルにいるの?って。

今日、地元へ帰ってきました。引き続き、転職活動をしていく所存です。

あんまり募集が多い時期ではないけどね。