詩 涙
あなたのことを思い出すたび
記憶は瞬きして涙があふれる
あのままあなたとの関係がうまく続いていたら
今よりもっと幸せだったんだろうと思ってしまう
でもそんなのは分からない
あなたと一緒にいることが
苦痛に感じるようになっていたかもしれない
いずれ別れて、自堕落な人生を送り
もっとどうしようもない人間に
なっていたかもしれない
あなたのことを思い出すたび
懺悔の気持ちが湧いてくる
あなたに謝りたい
あの時の自分勝手な僕の言動を
あの頃の僕は自分のことしか考えていなかった
いや、いまでも変わっていない
謝って自分だけすっきりしたいと考えている
「ごめん」と伝えて
「いいよ」と言ってもらいたい
あなたがどれだけ傷ついたか
僕のせいでどれほど嫌な思いをしたか
想像すると自分が嫌になる
あなたのことを思い出すたび
記憶が瞬きして涙を流すのは
あのときの僕の罪を
きれいに洗い流そうとしているのかもしれない
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