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パン屋になりたい教員がたどり着いた今の答え

日々仕事に追われて、もう金曜日、と感じる週が続いていた。

前回の投稿をしてから1ヶ月半経っている。
その時の心境を書いてみては手が止まり、どんどんと考えが変わっていくのに時系列に書きたい無駄なこだわりが邪魔して、形にできなくなってしまっていた。

連続投稿のバッチを逃してちょっと残念な気持ちを感じながら、大人もこういうのが原動力になるんだなぁなんてそんな風にも考えた。


時系列を整理したい自分の気持ちを叶えるべく、この1ヶ月半の自分の心の動きを振り返ってみる。

前回投稿の5月中旬
薪窯で焼くパン屋になりたくて、薪窯パンの代表格でもある広島のドリアンさんのこと、修行された方のお店を調べたり、パン学校の生徒の方のnoteも読んだりした。

修行された方のお店のパンを3店舗ほど注文して、届く時期が重なり冷蔵庫や冷凍庫がパンで溢れて嬉しくも反省した。
消費するようにパンを食べてしまうのはもったいないので…。

ルヴァン種でパンを焼くのが体にも良いと思い、種のおこし方や高温で焼けるオーブンを調べまくってた。

5月下旬
イベントをきっかけに、間借りカフェにも興味をもった。その日の間借りカフェは学生が運営していて、接客も気になるしお世辞にも味は美味しいと言えなかった。

だけど、こうして実際にお店を運営している時点で私がとやかくいうことはできない。
“やったもん勝ち”
そんな言葉が頭に浮かんだ。
きっと運営した学生たちはこれから前に進んでいくだけだから。

自分だったらどういうお店にするだろうと考えて想像をふくらませ、非常勤で働きながら間借りできないかなぁなんて方法も考えた。

仕事で他校の養護教諭の方と話す機会があった。ベテランという年齢ながら、腰が低く仏のような方だった。
「コロナ禍は健康診断すらまともにできなくて、子どもの健康把握もできず不甲斐なかった。」と
本当に子どものことを想って、養護教諭であることが自分の使命と感じているように思えた。
こんな想いで教員としての仕事をしている人がいるんだと、やめたいと思いながら続けている人ばかりだと感じていた私には衝撃だった。


6月上旬
健康診断も終盤にさしかかり、意外となんとかなるもんだとほっとした。
4月から健康診断と他の業務もあり今までに比べて帰りが遅くなる日が続き、それに慣れてきてしまった自分もいる。
パン屋時代よりも勤務時間が長くなっているがストレスは少ないので、仕事としては自分に合っているんだと改めて感じた。

養護教諭の数人と集まる機会があり、話したときは7割が不満や愚痴。
不満や愚痴を聞くのはあまり好きじゃないけど、ガス抜きとしてこういう時間は必要なんだと思う。
みんなその学校の子どものことを想ってる。だからこそ子どもが大切にされないこと、仕事をないがしろにする上司や同僚に腹を立ててる。


6月下旬〜現在
教員採用試験がどんどん迫り焦る。
出願したのは今住んでいる県のみ。
なんで採用試験を受けることにこんなにもひっかかっているのかずっと考えていた。

・ずっと今の県で働こうと思えない
・初任校3〜4年という縛りが苦しい
・とばされるというような勤務場所の決まり方が不満
・正規教員になったら、収入として他のチャレンジをしなくなるんじゃないかと思っている


正規教員として続ければ続けるほどやめられなくなると思っている。責任のある立場や給料の良さなど。福利厚生のメリットがあるのも大きい。
まともに勉強していないやつが受かった先のことを考えるなんておこがましいのだけど。


この1ヶ月半過ごして…

嫌なこと、やりたくないことめんどくさいこともあるけど、日常のなかで児童のささいな言動で笑ったり癒やされたり、ああ楽しいなという瞬間もあった。
何度か保健指導(授業)する機会もあり、そういえばもともと健康に関することを伝えたかったことを思い出した。今はそれができる立場にいる。
養護教諭として働く自分も結構いいじゃんって思った。

そして、どこか教員でいることを素直にいいと思ってはいけない呪縛みたいなのがあったことに気づいた。
世の中の風潮やもともと批判的な偏見をもつ自分もいて。教員は悪だと思いたかったのかもしれない。

今は、色んな場所で講師として働けないかなぁなんて考えている。
ひとつの場所にずっといたくない自分の最善策かもしれない。
希望の時期に希望の場所で採用があるかなんて運だし、学校はその土地に根ざした教育があるから短期間の移動はデメリットもあるだろうけど。


終着点としては…
急にふくらんできたパン屋になりたい気持ちが少し収まって、今の仕事のやりがいに気づいた。

教員だとやりたいことができないんじゃなくて、教員でも自分のやりたいこととすり合わせできると。

今まで考えたことがなかったところにたどり着いた。


採用試験を終えたらまた少し変化があるかもしれない。
夏休みを終えたら今の職場での期限もみえてくる。

この先自分は何を感じてどう進んでいくのか、自分でもちょっとわくわくしている。


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