夜市
チェーホフも読んだかと思うくらいの銃の使われっぷり。
もともとダークファンタジーは好き。だけど進撃の巨人だったり炭治郎の出てくるやつみたいなグロめなものが絵的にダメ。自分の頭の中で生成できるくらいのシンプルな妖怪とか、槍のさし合いくらいがちょうどいいっていう、私みたいな人にはおすすめ。
短編2本の収録の、前半が夜市のお話。夜市の設定がさまざまな世界の重なり合った世界で、学校蝙蝠なるものが開催を告げる。彼の言葉遣いは使う単語は古めかしいものの、嫌味がない。むしろそこがいい。物語の設定は割とわかりやすくて、お子様でも読みやすいかと思うが、そこに恒川光太郎さんの端的な文体が摩擦のない文字老を可能にし、没入感与えてくれる。人攫い、老紳士などの、無骨にしようされる固有名詞が物語に奇妙さを与える。
久しぶりに読んだファンタジーもの。普段は現代文章読んでる方にはリフレッシュできると思う。
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