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Canvaの勢いがとまらない。どうするAdobe?

Adobe歴22年、Canva歴1年のまーるです!
デザイン業界のトレンドを追いかけていると、CanvaとAdobeの激しい競争が目に付きますね〜。
特に最近のCanvaの斬新な広告戦略やユーザー基盤の拡大は、デザインツール市場における新旧の対決を象徴しています。
今回は、Canvaの勢いとAdobeの現状について、そして我々がどうツールを選べば良いかを考えてみたいと思います。

Canvaの戦略と成長

Canvaは、その手軽さとアクセシビリティで知られ、北野武や劇団ひとりを起用したドラマ風CM。

一言、面白い!映画のワンシーンのような構成で「ここでCanva出てくる!?」という意外性を演出。

ボスの引退。ギャップの演出が面白いですよね。

他にも声優大塚明夫さんナレーションで実際の制作風景を見せたりユーザーを引きつける独自のアプローチを展開しています。

2023年時点での月間アクティブユーザーは約1億9000万人にも上り、この数字の大部分が無料プランを利用していることからも、一般層への浸透が伺えます。

このように、Canvaはノンクリエイターや一般ユーザーをターゲットに、誰でも簡単にデザインが可能なプラットフォームを提供しています。
これが、多くの人々に選ばれる理由の一つですね。

Adobeの現状と課題

一方Adobeは、プロフェッショナル向けに特化した高機能ツールを提供し続けていますが、高価な価格設定や、一般ユーザーにとってのハードルの高さが課題となっています。

昔は、デザインするならAdobe一択だったんです。
広告業界にいるならデザインツールといえばイラストレーター。デザイナー歴20年以上になりますが、これを超えるツールは今後現れないと思ってました。

最近では、Adobe Expressなど、より手軽に使える製品も提供していますが、まだCanvaのような爆発的な広がりにはつながっていません。

しかし、Adobeの強みはそのプロフェッショナルな機能性と、業界標準としての地位にあります。
2023年3月時点でのCreative Cloudの登録者数は約2660万人と、依然として多くのプロフェッショナルや教育機関に支持されています。

どう選ぶ? CanvaとAdobe

では、我々はどういう基準でデザインツールを選べば良いのでしょうか?
これは、使用目的と必要な機能に大きく依存します。

今後は、CanvaとAdobeがそれぞれの強みを活かしながら、以下のような方向で競争していくと考えられます。

初心者向け市場
 Canvaは、直感的な操作性と豊富なテンプレートをさらに強化することで、
より多くの初心者ユーザーを獲得していくでしょう。
一方、Adobeは初心者向けの機能拡充や、チュートリアルコンテンツの充実を進めることで、Canvaとの差別化を図っていくでしょう。

プロ向け市場
 Adobeは、高度な編集機能や高品質な素材の提供を通じて、プロユーザーの支持を維持していくでしょう。
一方、Canvaはチームコラボレーション機能や、企業向けプランの拡充を進めることで、プロ市場への参入を本格化していく可能性があります。

結論として、Canvaの成長により、デザインツール市場における均衡は変化していくと考えられます。

今後は、ユーザーのニーズやスキルレベルに合わせたツール選択がますます重要になってくるでしょう。

以下、今後のデザインツール市場における注目点です。

AI技術の活用
AI技術を活用した自動デザイン機能や、画像編集機能の進化が進む可能性があります。
クラウドサービスの強化
 クラウドベースのデザインツールが主流となり、場所やデバイスに縛られないデザインワークフローが実現する可能性があります。
ニッチ市場への特化
 特定の業種や用途に特化したデザインツールの開発が進む可能性があります。

市場のニーズやユーザーの背景によって、CanvaとAdobeはそれぞれ独自の強みを持っています。

大切なのはデザインの本質

使うツールが手軽になったことで、多くの層がデザインを楽しむ環境ができています。
ただ、そうなると本来大切にすべきデザインの本質の部分が薄れていくような気もしていて、色々と考えさせられる一面も感じてます。

誰に、何を、そのデザインで届けるべき相手にどうなってほしいか?

特に初心者やノンクリエイターには、デザインやクリエイティブに関わる全ての人に、デザインの本質を共有したい。

だって、それさえ理解できればもっともっとデザインは楽しくなり、より機能するものになるから。

その想いを胸に、僕も毎月2回、無料でオンラインデザイン講座を開催しています。
興味のある方、ぜひコミュニティにご参加くださいませ〜
みんなでワイワイデザインを楽しむ場所、時間、環境がここにあります。

Xでもデザインに関わる発信などをしています。
よかったらチェックしてみてください〜

Canvaのユーザーフレンドリーなアプローチは一般層に、Adobeの高度な機能はプロフェッショナルに選ばれる理由です。
しかし、AIの台頭で使用するデザインツールとしては、今後どんどんプロとノンクリエイターの差はなくなり、デザインが民主化するのは間違いありません。
僕らプロがデザインにどう向き合うか、ノンクリエイターがどんなふうにデザインを楽しむか。
皆さんも、自分のニーズに最適なツールを選んで、デザインの可能性を広げてみてはいかがでしょうか?

次回の更新もお楽しみに!それでは、今日もクリエイティブな一日を!

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