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「5W1Hの質問」を克服する方法

「5W1H」って、情報を整理して正確に伝える方法でしょ。「5W1Hの質問」の、どこが問題なの?

「5W1Hの考え方」が、悪いわけじゃない。「5W1Hの質問」は、「5W1H」を「相手を責める手段」にしているところが問題なんだ。

たとえば……

奥さんに内緒で「ゴルフクラブ」を買う人がいるけど、内緒なんて当然バレる。そして「コレ、どこで買ったの?」「いつ買ったの?」と詰問される。

奥さんは「どこで」「いつ」と聞くけど、WhereやWhenを問題にしているわけじゃない。「どうして、(こんなモノ)買ったの?」というWhy(なぜ)を問題にして責めているのだ。

そもそも「5W1H」って言うけど、「Why」だけが「主観情報」で他とは違う。

・なぜ買うの?
・どうして動かないの?
・なぜガマンできないの?

「5W1Hの質問」は、結局「Why(なぜ)という質問」。もっといえば、質問という形の攻撃だ。

「5W1Hの質問」という攻撃をして、相手が変わることもある。

・欲しい→返品する
・動くのがイヤ→しぶしぶ動く
・ガマンしたくない→イヤだけどガマンする

相手との関係はギクシャクするけど、仕方ない。でも、相手が変わらなければ「全面抗争」という最悪の結果だ。どうやって「最悪の結果」を回避するか。それが、「5W1Hの質問」を克服する方法になる。

確認すると……
「5W1Hの考え方」が、悪いわけじゃない。まず「5W1H」から「Why(なぜ)」を除外して、封印する。これが「対話」の心得になる。

後手に回らないことも、大切。「○○が欲しい」と、相手は行動(購入)を起こす前に、サインを出している。この段階でサインに気づいて「対話」に持ちこむのだ。「Why(なぜ)」を除外した「4W1Hの考え方」は、けっこう使える。

まず「○○が欲しいんでしょ?」と、相手が切り出す前にこちらから話題をふる。

(1)Whenを使う
「いつなら、買えると思う?」
どうして欲しいわけ?なんてwhyで聞かれたら、「欲しいから」で終了だ。だから「いつなら、買えると思う?」と、買うことを否定しない質問をする。「子どもが幼稚園に入ったら」という、購入先延ばしになるかもしれない。

(2)Howを使う
「どうすれば、買えると思う?」
これも「結論(買うこと)を否定しない質問」だ。「△△をガマンして頭金をつくってローンにする」という対応が、現実になるかもしれない。

(3)Whatを使う
「何がきっかけで○○を欲しいと思ったの?」
無理して買ったのに使わなかった……なんていう話は珍しくない。動機をハッキリさせることは有効だ。「××がきっかけだったから、○○を買う前に●●をするよ」と、別の視点に気づくこともある。

ポイントは……
相手の考えに「賛成しよう」と思わないこと。というか、賛成しようと思ってもできやしない。大切なのは、相手の気持ちを知ろうとする「態度」。

相手の気持ちを知ろうとする態度は、抗争とは正反対になる。互いに向き合って険悪になるのではなく、横に居て一緒に問題を解決しようとする態度だ。

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