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東京タワー 江國香織

この小説を電車で読むのが好きだった。
スマホではなくて、本を読んでる自分も好きだ。

作者の後書きから引用すると、
"あらまあ"
としか言いようがなかった。

どこかが主人公の青年たちと似ていて、(年齢もそうだが)価値観だったり、年上の人に惹かれるところだったり、少しだけ自分と重なっていた。

同世代を子供染みて感じることで、
自分は大人になろうとしているところとか。

2001年に書かれていて、そのあと映画化もしている有名なこの本に、2021年に、(私が主人公たちと同じ歳に)読めて本当に良かったと思う。

この小説を読んで変わったことは特にないけど、子供を作りたいとは思わない自分を認めてくれた気がして、とにかく嬉しかった。

この小説の中の少年たちは、
2001年に20歳だったのなら、今頃はあの2人の年上の女性と同じくらいか、それ以上だろう。
今でも愛しているのだろうか。

私はまだ少女なのでわからない。

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