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ささくれエンドレス
2019年3月11日 12:27
あの日小学4年生の私は遠足の帰りだった。とても楽しい日だった。今日の出来事を早く家族に話そうと急いで帰った。お父さんがテレビを見ていたいつもよりうるさいテレビが波が押し寄せる光景を映し出していた。見慣れた風景、街並み、人工物、そして、人理解が追いつかない程に切り替わる画面の前で私はただ眺めていた。どうすることもできない、人間の無力。アナウンサーが叫び続ける届くはずのない声と、