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8年前の今日

あの日小学4年生の私は遠足の帰りだった。
とても楽しい日だった。
今日の出来事を早く家族に話そうと急いで帰った。

お父さんがテレビを見ていた
いつもよりうるさいテレビが
波が押し寄せる光景を映し出していた。
見慣れた風景、街並み、人工物、そして、人
理解が追いつかない程に切り替わる画面の前で私はただ眺めていた。
どうすることもできない、人間の無力。
アナウンサーが叫び続ける
届くはずのない声と、聞きたくない悲鳴。

本当に現実なのか。
小4の私はまだ経験したことのないこの状況が信じることが出来なかった
目の前で人が死んだ
簡単に何人も死んだ 何万人も死んだ

今年もあの日の動画をみた

画面の奥から
「生きたい」
って心が聞こえてきた。

人間は面倒くさい
陰口ばっかで、嫌なことは知らんぷりするし、バカなくせにずる賢くて、いつも隣の国と喧嘩ばかりしている

そんな人間だけど
まだどこか嫌いになれない。

震災の後、人間の底力をみた気がした。
いろんな人がいろんな形で他人のために行動した。何もできなくて、涙を流した。

もちろん、それでも心が汚れた人はいる。
震災を利用してお金を儲けようとしたり、
悲しんでる人たちに向かって「おめでとう」と言ったり。
これからもそんな人達はいるんだろう。

悲しい現実はそこにある
だけど、その中にも心が優しい人がいることを教えてくれた。

それだけでいいと思う。

他人を想うこと。
それが出来るのは人間だけだから

私もそんな人間になれるように
他人の為に涙を流せるように

震災により亡くなられた方々のご冥福と
被災地の復興を心よりお祈りしています

#3月11日 #日記 #東日本大地震

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