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患者さんの家族は看護の対象である

緩和ケア病棟の先輩の言葉。
「家族は自分が看護の対象だなんて考えてないから、遠慮もあるよね。」

私が看護学校に入った時に一番驚いたことは、家族が看護の対象だということでした。家族は知らなければもちろん遠慮しますよね。

私は夫ががんで亡くなったことがきっかけで看護師になりましたが、あの時の看護師さんたちの私への親切がまさか看護だったとは思っていませんでした。

私が看護の対象だったと知った時の衝撃!

簡単に言うと家族は患者を取り巻く環境であるということで看護の対象なのです。

先週お看取りが近い日に受け持った患者さん。この日にご家族と初めてゆっくりお話をすることができました。お話していただいた内容がもっと早く知っていたらご家族と私たちの関係性が違っただろうな、もっと安心して過ごしていただけたんじゃないかと思う内容で...。もちろん話せたことは良かったのですが...。

短い入院期間でお看取りになる患者さん。コロナ禍で1週間に1度しか面会に来れないご家族。
一瞬一瞬の関わりがホントに色々なことを左右するということを日々感じています。

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