自分世界のアングラ
私は会社や友人関係など、コミュニティの中では常に笑っている。
だから、いつも周りには「明るい人」と言われている。
でも、本当の私は違う。
これまでの生きてきた過程も、考え方も、何もかもが暗い。
明るい人は総じて好かれることが多い。
それに、明るい人は得をすることも多い。
ゆえに私は明るい人であるように振る舞う。
自分自身にとっても、暗い人だと思われるよりはその方が何百倍も良い。
芯から明るい人は憧れだった。
しかし、その反動は思わぬところで急にきてしまう。
自分では気付いていないうちにストレスが溜まり、どこかで爆発してしまうのだ。
そうすると、本当の自分に向き合わされることとなる。黒や深淵などとも形容しがたいほど暗い場所から、ひょっこりと現れる。
笑顔が消えるどころか、悲しみでさえ出てこない。
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体育座りが心地よく、瞼を閉じ、じっくりと暗い場所に溶け込む。
頭の中でグルグルと言葉が廻る。
常識や概念、感情、すべてが剥がれ落ち、無垢なアングラへ。
どこか気持ちが良く、安心感と、眠たいような感覚。本当の自分へと落ち着く感覚。
言い表しようがないほどの瞬間だ。
そうして、また剥き出しの自分で言葉を書く。というより、自然と言葉になっていく。
アングラな自分を偽りなく、表現するように。
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