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自分世界のアングラ

私は会社や友人関係など、コミュニティの中では常に笑っている。
だから、いつも周りには「明るい人」と言われている。

でも、本当の私は違う。
これまでの生きてきた過程も、考え方も、何もかもが暗い。

明るい人は総じて好かれることが多い。
それに、明るい人は得をすることも多い。

ゆえに私は明るい人であるように振る舞う。

自分自身にとっても、暗い人だと思われるよりはその方が何百倍も良い。

芯から明るい人は憧れだった。

しかし、その反動は思わぬところで急にきてしまう。

自分では気付いていないうちにストレスが溜まり、どこかで爆発してしまうのだ。

そうすると、本当の自分に向き合わされることとなる。黒や深淵などとも形容しがたいほど暗い場所から、ひょっこりと現れる。

笑顔が消えるどころか、悲しみでさえ出てこない。

*****

体育座りが心地よく、瞼を閉じ、じっくりと暗い場所に溶け込む。

頭の中でグルグルと言葉が廻る。

常識や概念、感情、すべてが剥がれ落ち、無垢なアングラへ。

どこか気持ちが良く、安心感と、眠たいような感覚。本当の自分へと落ち着く感覚。

言い表しようがないほどの瞬間だ。


そうして、また剥き出しの自分で言葉を書く。というより、自然と言葉になっていく。

アングラな自分を偽りなく、表現するように。

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