フルマラソンの走り方
こんにちは、まーしゃるです。
先日、お客さんでフルマラソンに初めて挑戦するという勇敢な方がいらっしゃいました。以前から興味はあったけれど走るのは苦手だし、でもやっぱり挑戦してみたいからエントリーしたとのこと。いやぁその勇気、リスペクトです。
実は自分も2年前の2019年、奈良マラソンでフルを完走しました。人生で最初、おそらく人生で最後のフルマラソン完走でした。タイムは4時間20分。
そのお客さんのお話を聞いてアドバイスしていくうちに、過去の自分の練習や本番を思い返すようになってきました。初挑戦だったということもあったのですが、肉体的にも精神的にも非日常を味わうことだったので。
それを思い返していくうちにこうやって文字に書き起こしていきたいという欲求が湧き出てきました。そしてそうやって書かれた文章を読んで、これからマラソンを始めようと考えている人のアドバイスになれば幸いかなと思いました。ダラダラと駄文を垂れ流すだけになりそうですが笑
というわけで今から綴りたいと思います。。。
動機
そもそも何故フルマラソンを走ろうと思ったかと言うことです。これはよく使っている言葉なのですが、、
「人生の履歴書にフルマラソン完走の一行が欲しい!」
というアホみたいなものでした。
というのも実際に走った人の感想や語っているときの情熱を感じると、自分にないものを覚えます。完走した時の達成感やそれに向けての努力。聞いてると胸が熱くなります。
頑張ったり辛い想いをするのは嫌だけれど、それ以上にフルマラソン完走を経験した自分になりたいという想いが勝った・・・それが動機ですね。
それまでの自分
自分はそもそも、体質的にはマラソンは向いているほうだと思います。身体は細くて手足は長い。長距離走の選手はどの人を見てもガリガリ。
小学校の時のマラソン大会では学年で男子60人くらいの中、最高5位でした。やるやん。
高校生の時の体育祭で1km競争のときは、自分以外は運動部という状況で9人中6位でした。HIPHOP部の自分にしては良くやったと思います。(本当は映画研究部)
ただセンスはある方だったとは思いますが、如何せん怠け者なわけで。体育でのマラソンは歩いていました。しんどいの嫌だったので。はい。
10年前とかの自分に出会ってフルマラソン完走したよと伝えたら、嘘だと思われるでしょうね。
市民ランナーになる人
そんな自分ですが、30代も半ばの年頃になり実際に走るようになりました。ペースを守ってゆっくりと走り出すと意外と気持ちの良いもの。適度な疲労感を覚えながらも、走っている疾走感は興奮へと繋がる。普段ネガティブに考えてしまう事柄も、ポジティブに変換できます。終わればシャワーを浴びて美味しい食事にありつけます。
マラソンをしない人からすれば、フルマラソンを走る人というのは超人なんじゃないかと思われがちです。昔から運動神経が良くてスポーツ万能で、走るのも速かった人。そんな人が大人になって市民ランナーとして参加しているのではないかと。
ですが実際にランナーに話を聞いてみると、学生時代は運動が大嫌いだったという人も少なくありません。なんならマラソンをするなんて考えられないという人も多いのです。
でもそんな人たちがある日、なんらかのきっかけでジョギングをするんです。すると意外に楽しかった。あんなに嫌いだったマラソンが。なんで昔あんなに嫌いだったんだろう、こんなに楽しいものが。
結構よくあるエピソードです。昔は運動嫌いだった人が大人になってマラソンを始めて夢中になる。やらなかった後悔はやってしまった後悔よりもずっと重いと言います。その後悔が42.195km走るという奇行に繋がるわけですね。
当日に向けての練習
さて、前置きが長くなりましたがどんな練習をしてきたかと言いますと・・・走るだけです笑
そりゃそうですよね。筋トレとか食事メニューのコントロールとかもありますが、走らないことには走れるようになりません。野球が上手くなりたいのに、筋トレばかりしていて野球の練習をしないのであれば上達はありません。まずは走ることです。
ちなみに自分は12月8日のフルマラソンを完走するために、その年の1月から練習をスタートしました。その記録を1ヶ月ごとに分けて記していきます。
1月・・・今年は奈良マラソンを完走するんだと意気込み、2日にランニングシューズを購入する。早速走り始める。1回5km程度。慣れない運動で身体はしんどいけれど、冬の寒い時期に運動で温まるのはなかなか気持ちがいい。週3~4くらいは走り出す。
2月・・・前月と同じように継続。余裕が出てくる。
3月・・・ダレる。走るのが面倒になってくる。花粉症じゃないのに花粉を吸いたくないという理由で走らなくなる。
4月・・・スギ花粉が無くなってもヒノキの花粉を恐れて走らなくなる。
5月・・・花粉の散布が終わっても走るのは面倒な気持ちは終わらない。月末にニューヨークに行くための準備のために走らなくなる。むしろ走りたくないからニューヨークに行く準備をする。
6月・・・梅雨は無理。あとこの時期から仕事でポスティングをするようになる。歩くけど走らない。それなのに奈良マラソンのエントリーを行なう。通らないと思ってたら通ってしまう。
7月・・・本格的にポスティングをするようになる。ますます歩く。走らない。
8月・・・暑くてもポスティング。この時期のマラソンは自殺行為。走らない。
9月・・・確かポスティング。涼しくなったと思いながらも歩く。走らない。
10月・・・そろそろやらなきゃヤバいなと思い走り始める。あれだけポスティングで歩いていたから大丈夫かと思ったら、全然ダメ。脚は動くが肺がついてこない。焦り出し、ポスティングの数を減らしてジョギングを増やし出す。ほぼ毎日5km走る。
11月・・・本格的に怖くなってくる。自分には達成できるのかという恐怖。練習量が足りていないことへの焦り。月の前半で10kmチャレンジ、後半で20kmチャレンジ。それぞれボロボロになりながらもちゃんと完走。でも半分以下の走行距離でこんな結果だったら当日はちゃんと行けるのだろうか・・・やはり不安しかない。日常的には5km走る。
12月・・・本番は8日なので、「言うてる間」。前日まで毎日5km走る。結局最後まで普段は5km。
こんな感じです。改めて振り返って文字にしてみると、まぁヒドイ笑。よく完走できたな笑
当日
完走出来ました。ハーフの時点(約21km地点)で2時間を切っていたため、もしかしたら初挑戦でサブ4(4時間切り)が出来るのではないか!?という甘い幻想を打ち砕かれました。25kmくらいで右ひざの裏が痛くなり、そこからは走りと早歩きを繰り返しました。タイムは4時間20分。420です。HIPHOPです。
完走して良かった点
とにかく人から褒められます。身体的にも精神的にも褒められます。尊敬されます。困難に立ち向かい、努力が出来る人なんだと人格まで褒められます。そんなことないのに笑
達成感はそこそこです。とりあえず成し遂げたんだという嬉しさはあります。冒頭で書いた、人生の履歴書の一行を追加できました。
悪かった点
練習に時間と体力を奪われます。やはり走るとなると一度服を着替え、終わればシャワーと着替えが必要です。たまに仕事のついでに走ったら良いと言われたりもしますが、無理です。そのあとボロボロになるのでシャワー無しではとても仕事が出来ません。
あとフルマラソンは身体にあまり良くないです。脚を痛めてケガをしやすい。翌日の筋肉痛がかなりツラい。そして極端に肉体が疲労するので免疫機能が低下して風邪を引く可能性もあります。マラソンやジョギングが身体に良いというのは、あくまで5kmくらいの適度な距離が健康維持に良いということです。何事もやり過ぎは良くないです。
結論
走って良かったです。ただ2回目を走ろうという気にはならないです。走ったことのない人には興味があるのなら一度走ってみては?とオススメします。
参考になれば、幸いです。
ここから先は
¥ 4,980
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?