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映画ターミナルのような話し part2-①(スリランカ~モルディブ編 序章)


私、Marrypossa は どこへ行っても珍道中。

スリランカからモルディブに再入国する時にもすったもんだとありまして。
最終的に名乗っているMarrypossaの名前が生まれる訳にもなりました。


大連空港でのすったもんだはこちら。↓



まずはスリランカ滞在1日の珍道中。
序章から。

ワークビザの切り替え



「ごめん、とりあえず1泊だけなんだけど、出国して。」

突然、現地マネージャーから電話がはいる。
「私のワークビザ、もうすぐ切り替えだからね」って何ヶ月も前に言っていた事が,まさかあと1週間のリミットまで忘れられていたらしい。


さすがモルディブ。


次の仕事の都合もあるのでここから1番近い海外コロンボへ。

久々の大陸 (←島だけど) にワクワクする。

当日の朝、適当に一日分の着替えを詰め込み、オフィスで再入国の書類を受け取って、いざコロンボへ。


モルディブ~コロンボまでは1時間ちょっと。

福岡~韓国みたいな近さだ。


リゾートヘアメイクと言う仕事はとてもハードだ。

まだ空に瞬くものがあるうちから、10kg以上ある商売道具を両肩に抱えてリゾートへ向かい、お客様にヘアメイクを施すと、挙式~撮影と、カメラアシスタントも兼ねて炎天下ひたすら歩き回る。
そしてまた空が瞬きだしたら家に帰る。

この所、ブライダルやサロンが立て込み疲れもピークだった。

コロンボに着くまで是が非でも仮眠がしたい。


自分の席につき、離陸までの間、仕事の電話をうけていると
隣に座った好奇心の強いモルディブ人に、私がディベヒ語(モルディブ語)を話すことがバレてしまった。

彼は「わぁお!君はディベヒ語がはなせるんだね!僕はハッサン!君、名前なに?何人?彼氏は?結婚は?宗教は?」
矢継ぎ早に質問攻めにあう。

仕方なく、仏の顔でふんわり答えつつ、眠たいアピールをし会話を終わらせる。

いざ寝ようと体勢を整えるとまた話しかけてくる。

「どこに住んでるの?日本人は豚肉たべる?君はお酒飲む?」

仏の顔は三度までと昔から決まっている。
3回目は涅槃のごとくガン無視にきめた。

そして本当に寝落ちた頃にコロンボに到着した。

…早い。

まだ寝足りない。
むしろ、微妙に寝たことが余計に疲れを呼ぶ。

腰を伸ばそうとすると、私が起きたことを察知したハッサンは「good morning sleepy! 」と満面の笑顔。

ぼーっとした頭で

(あ。。あれだな。飼い主が起きるまで傍でリードをくわえて待っていたお利口さんな犬のようだ。)と思った。

ちぎれんばかりの尻尾を振って、話そ!話そ!と誘う。

健気なハッサンに私は飼い主よろしく、「あー。わかったわかった。」と遊んであげようと決意をする。

飛行機を降りて、イミグレーションを抜けるまで話すことにした。

色々話しているとハッサンは空港で働いていて、私を何度か見かけたことがあるらしい。

ゲストのお出迎えやリゾートへの出張で空港は職場のようなもの。

私が知らなくとも割と多くの知らない人に声をかけられる。

ハッサンもそんな1人だった。

他愛もなく話していると実はハッサン、とても良い人だった。
いつか空港で会ったらお茶しよーね!と別れた。

イミグレーションを抜け、私は予約をしていたホテルへタクシーで向かうことにした。

チャータータクシーのおっちゃん

外国人は、空港の外のタクシーはだいたいぼったくられる。
見知らぬところにつれていかれる。といった事件が多発していたので、割高だけど安全のために空港内のチャータータクシーを利用しようと思った。

ロビーにはおじさん達が待ち構えていて、あちらこちらから無数の手が私を捉えようと伸びてくる。

お。ちょっと怖い。

怯む心と裏腹にツンとすました顔を作ってずんずん進むと奥のカウンターに、私に全く興味を示さない温厚そうなおじさんがいた。

カウンターで「Hi」と声をかけると驚いた様子で「hello Madam」と慌ててデスクを片付ける。

おじさんはアンマドさん。
タクシーの交渉をして、ホテルまでと明日の迎えを頼むと、思ったより格安でokとのこと。
身分証のコピーとサインをもらい、交渉成立。

私を外の安全そうな所に連れていき、「車を回すからここで待て。絶対知らない奴に呼ばれてもいっちゃだめだよ?君は美人だから(←笑)変なやつに連れていかれちゃうからね。」との事。

そんなこんなでまずはコロンボ珍道中の幕開けとなった。

パート2に続く

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