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「紫とオレンジに嫉妬する」

個性という

色の強さに

嫉妬する


「あぁ、オレンジが凄くいいじゃない!」

館長がテンション爆あがりで褒めまくる

なんだろう?と思いながらも

モクモクと作品を作っていた


どうやら隣の人は

エゾガエルの持つ

鮮やかな紫とオレンジの配色で

ネックレスを作るらしい


とにかくカエルが好きで

毎回作るアクセサリーは

カエルがテーマ

色んなカエルをアクセサリーで纏う


強い個性来たな

そう思いながら見るビーズのセレクトも

エクセレント

好きは強い


ネックレスの基本レシピがあるけれど

ビーズの形が違うから

美しい配置にするため

先生とひたすら試行錯誤


好きを曲げない

色の追求と

有る材料を使う

形への追求と


熱量がはるかに

負けた

サクサク作り終えた私は

完成が宿題となった彼女に


色を見た瞬間生まれた

感情の正体を

見て見ぬふりをしたけど

蠢(うごめ)いていた


美しくないと

否定するほど湧いて出て

蝕む

蝕む


でも虫は嫌いじゃない

そう思いながら

次のテーマは虫かな

蝕まれたハートに這う虫とか笑えるよね

マクラメで編んだネックレス



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