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無意識と当たり前に慣れすぎた私達

昨日突然母がマツコデラックスさんの番組の話をし始めた。
マツコさんは最近太りすぎを気にされていて、身体を調べたらたくさんホルモン剤の成分が身体に残っていたと。どうやらこれは肉に残留した成長促進のホルモン剤らしく、それが原因のひとつとしてマツコさんが太るのではないかという内容だったらしい。
国産肉はホルモン剤の投与を認めていないが、外国では家畜により認めているものもある。
何故薬を家畜に投与するのか?
ホルモン剤は効率よく家畜を育てコストを下げて肉を提供するため。
抗生剤は家畜を病気にかからせないようにして想定外のコストを出さないため。
より安く商品を提供し、利益を出すために家畜に薬を投与している。
それはのちに私達に与えるであろう、健康被害をもたらすことになっても。無意識に私達は私達を侵し続けている。

これは八百屋さんとの会話。
最近玉ねぎの値上がりが半端ない。
八百屋さんは先週より更に玉ねぎの値段が上がったことを教えてくれた。それは去年の北海道の天候不良が原因らしい。
玉ねぎは六月の天候で決まる。ここがダメだと玉ねぎか育たないらしいのだ。玉ねぎは一年に一回しか作れない。だからその年不作だと当然値段が高くなる。
北海道だけではなく他県でも玉ねぎを作れば良いのではないかと聞いてみたが、あれほどの広大な土地だから玉ねぎを作れるのだと。
今は新玉ねぎが出始めているがそれも例年より高い。だからタイ産、オーストラリア産など輸入ものも最近はよく見かける。
八百屋さんは長年八百屋をやってきてこんなにひどいのは初めてだと言う。近年、天候不順による北海道産の農作物の被害は半端ない。
また、農家を辞める人が多いらしい。後継者不足と、唯一の頼みであった外国人研修生もコロナ禍でいなくなった。
袋詰めができないから農業を辞めるという農家もいるらしい。それくらい人手が足らないのだ。
八百屋さんいわく、農家や同業者との会話でも、もう今までの感覚では通用しない、意識を変えていかないとこれからは厳しいとのこと。
私は急に玉ねぎが高いことの不満を反省し、今まで安く便利な玉ねぎに感謝しなきゃいけなかったと思った。
当たり前が当たり前でなくなりつつある。当たり前はたくさんの苦労と努力の上で成り立っていた事実。
なんだか目に見えていないと、目を向けるべき大事なことが見えなくなる。
いつもどこかで目に見えない裏側を意識して行動したい、そう思った。

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