見出し画像

「荒れた無法者でも」

いつもの公園の朝は

夜中の残骸が散らばって

光で満ちた空間に

チラチラと浮いている


散らばる袋かすを拾いあげながら

無法者の笑い声が聞こえる

どうしたら伝わるのだろう

ここはみんなの場所だと

毎度毎度よごしても

毎度毎度きれいにされて

また懲りずによごしても

また懲りずにきれいにされて

無法者の食い散らかす場所は

決まってクスノキの前のベンチ

きっとここがいいのだろう

わたしも好きな場所

許されているのだろうか?

無法者もわたしも

クスノキの懐の深さが

きっとわたしたちを許している

だったらわたしも許さなきゃな

いつか気づくその日まで

いつまでも同じことを

繰り返さないだろうから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?