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「目黒自然教育園処暑歌十七首 下」

俯向いて

どうぞどうぞと

熨斗(のし)の花

熨斗蘭 ユリ科の花です


萩見つつ

秋の十五夜

思い馳す 

萩 十五夜には秋の七草などを飾ります


盛る夏

癒しの御手に

思い慰(なぐさ)む

臭木(くさぎ)の花 伸びる雄しべが美しくて

切らないで

怒らすとワタシ

臭いのよ

臭木の実 今の時期はほとんど実になってます
茎や葉を切ると臭いから臭木らしいですが、私は全く感じられませんでした

沼に咲く

ヒメガマを見て

腹空かす

姫蒲 ソーセージのようですがコレ花なんです


秋の赤

伸ばして咲いて

吾亦紅(われもこう)

吾亦紅 秋先取りな色です


白色の

猫じゃらしとは

吾の事

長穂の白吾亦紅(ながぼのしろわれもこう)


十字切られ

命短し

弟切草

水弟切草(みずおとぎりそう) 弟切草は一日花ですが、水辺に咲く水弟切草はさらに短く15時ぐらいから咲き始め夕方には萎むらしいです
鎮痛効能のある薬草で、その秘密をバラした鷹匠の弟を兄が斬って殺したことが名前の由来だそう

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自由律俳句

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